中古住宅購入&住んで建て替えはメリット多し。住宅ローン控除を2回使えて補助金も
●解体・住み替え補助金(市町村)
家を建て替えるにあたって、負担になってくるのが解体工事費です。筆者のケースでは解体費は210万円。こちらに関しては、自治体の建て替え補助金(100万円)を活用しました。さらに、ハウスメーカーの建て替えキャンペーンで40万円のキャッシュバックがあり、実質は70万円程度ですみました。 この補助金は、住宅の耐震化を進める事業の一環で、昭和56年以前に建てられた旧耐震基準の住宅の耐震工事や、建て替え時の解体工事が対象となっていました。
住宅ローン控除を2回利用!建て替え時の住宅ローンでも
節税対策として大きな効果がある住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)を、2回使えるというのは、大きな金額面でのメリットだと思います。 わが家の場合は、まず5年間、最初に購入した中古住宅のローンで、控除を受けられました。 このときのローンについては、家を建て壊すタイミングで返済しています。そして、新たにハウスメーカーで建てた住宅のローンについては、長期優良住宅の適用で、13年間控除を受けられることに。 住宅ローンを2回受けられたという話をすると、驚かれる方が少なからずおられます。 住宅ローンを複数回使用するにあたっての諸条件については、事前に地元の税務署か銀行の担当者に確認してください。 ちなみに国税庁のホームページにも、再適用の回数についての定めはないとあります。再居住を複数回行った場合でも、再適用にかかわる一定の要件を満たしていれば、住宅ローンの再適用が認められます。
金額面以外にも家づくりのメリットは多い
中古物件を購入して家を建て替えることには、金額面以外にもメリットがあります。 たとえば、「間取り」や「予算配分」。建て替えの場合は、中古物件の間取りをベースに新築の間取りを考えることができます。 実際に住んだ経験をもとに間取りを考えるので、各部屋の日当たりなどのシミュレーションが可能です。また、収納スペースについても、どれくらい必要かがわかっているので、間取りに関する失敗のリスクが減ります。 もうひとつ大きいのが、住宅にかける予算をしっかりと決められること。土地探しから始めるとどうしても「土地+住宅」の総額で予算を組む必要があります。 しかし、すでに「土地」がある状態で家づくりを始めることになるので、「住宅」にかけられる金額が明確に割り出せます。