拡大するCWCは本当に盛り上がる? さらに過密日程になると批判も、バイエルンCEOは「世界中のファンを喜ばせる大会になると確信している」
面白い取り組みと評価も
サッカー界で過密日程が問題視される中、来年の6月にはアメリカでクラブワールドカップ2025(CWC)が開催される。先日には組み合わせ抽選会が行われ、32チームがアメリカでクラブ界の頂点をかけて激突する。 この大会には、批判的な声もある。さらなる過密日程となり、選手たちへの負担が大きくなるからだ。世界に実力をアピールしたいサウジアラビアのアル・ヒラルやアメリカ・MLSのクラブにとっては特別なコンペティションかもしれないが、欧州トップクラブにとっては余計な負担と感じるかもしれない。 ただ、もう少し前向きに考えるべきとの声もある。来年のクラブワールドカップでグループCに入るバイエルンのヤン・クリスティアン・ドレーセンCEOだ。同CEOはこれまでとは異なる特別な大会になると期待をかけている。 「CWCは世界中のファンを喜ばせる大会になると確信している。これまで毎年開催されていたCWCをはるかに超える魅力を生み出すはずだ。もちろん大会への批判的な声があることも理解している。ビジネス的側面があり、選手への負担がさらに大きくなるという批判だ。決勝まで7試合を戦えば、負担は確実に大きくなる。そのための準備が必要だ。しかし、新たな取り組みにチャンスを与えるべきでもある」 「我々としても、この大会に参加できることは栄誉だ。毎年ではなく、4年に1度の開催ということもタイトルの価値を高める。クラブ版のワールドカップなのだからね。特に小国の選手にとって、世界チャンピオンを目指すチャンスになる。これはエキサイティングなことだよ。クラブへの経済的な恩恵も重要になる」(『Bavarian Football Works』より)。 大陸を代表しての戦いということもあり、確かにワールドカップに近い盛り上がりになる可能性はある。選手の疲労は考慮していく必要があるが、面白い取り組みであることは確かだ。果たしてアメリカで行われる来夏の大会はどのような盛り上がりを生むのか。
構成/ザ・ワールド編集部
【関連記事】
- 田中碧は“コスパ最高”の大ヒット補強 前半戦だけで近年のリーズを代表するヒット補強と絶賛「今後何年もプレミアリーグのチームで中心選手になれるかも」
- 昨季の111ゴール超えをも狙える驚異の破壊力 開幕から15試合で56ゴールを奪っているPSVの得点ペースが凄い
- 1年で“314回”も空中戦に勝利する驚異のエアバトラー 34歳でアメリカ・MLSの空を支配したベルギー人FWの強さ
- 2000万ユーロで獲得したのに、“49試合で4ゴール”のみ…… 今季もソシエダで224分しか出番がない忘れられたFWの今後は
- GKの“6秒ルール”はほとんど無視されている 露骨な時間稼ぎを避けるべくルール違反=相手にCK付与の新たな取り組みも