滋賀県伊吹山山麓で土砂崩れ 関西は明日2日にかけて断続的に激しい雨 土砂災害警戒
関西では、今日1日(月)は各地で雨が強まっています。これまでの大雨により滋賀県米原市の伊吹地区で今日午前10時ごろに土砂崩れが発生、危険な状況となっています。関西では、明日2日(火)にかけて断続的に激しい雨が降り、さらに雨量が増えるでしょう。土砂災害などに警戒・注意をしてください。
今日1日(月)の夜にかけて太平洋側を中心に発達した雨雲が流れ込む
活動の活発な梅雨前線が西日本付近に停滞し、今日7月1日(月)は関西の広い範囲で雨が強まっています。今朝は、和泉山脈周辺~奈良県北部にかけてライン上の活発な雨雲が流れ込み、和歌山県紀の川市や奈良県五條市などで、一時間に40ミリ以上の激しい雨が降りました。 梅雨前線は、今日1日(月)の夜にかけて西日本付近に停滞するでしょう。関西では、各地とも雨が降ったりやんだりで、太平洋側を中心に局地的に激しく降るでしょう。 13時30分現在、関西には大雨警報や洪水警報の発表されている地域があります。これまでに大雨となった地域では、土砂災害の危険が高まる恐れがあり、警戒・注意が必要です。低い土地の浸水や河川の増水にも警戒・注意をしてください。
いったん雨が弱まっていても 明日2日(火)は再び激しい雨の降る恐れ
明日2日(火)は、西日本に停滞する梅雨前線が再び日本海まで北上するでしょう。前線に向かって、関西には暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の非常に不安定な状態が続く見込みです。 関西では、明日2日(火)も断続的に雨が降り、北部や中部を中心に雷を伴って激しく降る所がある見込みです。 今日1日(月)の夕方以降、雨が弱まったりやんだりしても、明日2日(火)の日中は再び雨が強まりますので、警戒・注意を続けてください。
さらに雨量が増え土砂災害の危険が高まる 警戒を
関西では、明日2日(火)にかけて断続的に激しい雨が降り、さらに雨量が増えるでしょう。 土砂災害に警戒・注意が必要です。土砂災害は、雨が弱まったりやんだりしたあとに、時間差で発生することもあります。がけや斜面には近づかないようにしてください。 土砂災害の前兆現象と思われるものがあるときや、いつもと違う不安を感じたときは、避難指示などがなくても早めに土砂災害警戒区域・危険箇所から外に出るようにしましょう。 土砂災害は発災してから避難しようとしても、間に合いません。冷静に判断できるうちに、夜暗くなる前に、早めの避難行動をとってください。 避難に時間を要する方は、「高齢者等避難」が発令された時点で避難を始めるのが良いでしょう。 以下のような様子が見られた場合は、すでに土砂災害が迫っている可能性があります。 ・豪雨や長雨が続いている ・川が濁ったり、木が流れたり、土臭いにおいがしたりする ・降雨が続いているのに、川の水位が減少する ・斜面(崖)から物音がする、石が落ちてくる、水が浸みだす ・地面に亀裂や段差が生じる、木が傾いたり、地面が揺れたりする ・地鳴りがする ・いつもと違うことが起きる 建物の斜面とは反対側の2階以上の部屋へ移動しましょう。(土石流が想定される箇所においては、危険な区域の外へ退避する、もしくは堅牢な建物の高層階に避難することが基本です。)
日本気象協会 関西支社 下福 美香