「たいしたことない」人がエリート相手に戦う方法【里崎智也×五十嵐亮太のライフハックベースボール!】第15回
■自分で限界は作らず、やりたいことは相手に伝える 五十嵐 以前、サトさんは「自分は便利屋になる」って言っていたけど、だから大御所やエリートがしないような仕事を積極的に引き受けたり、「スケジュールさえ合えば、基本的には何でもやってみる」というスタンスを貫いたりできるんですよね。そのスタイルは僕も好きだし、すごくいいと思います。だから、「自分はノンキャリア組だ」って言いつつ、今でも途切れずに仕事が殺到するんでしょうね。 里崎 同時に「自分はこんな仕事をしたい」「こんなこともできます」「こんなことに興味があります」って、いろいろな人に言い続けることも大事だと思うな。以前、FMラジオに呼んでもらった時に「ぜひレギュラー番組をやりたい」と口にしたことがあって、その時は「若手芸人並みにガツガツしていますね」って笑われたんだけど、結局、後にそれも実現した。あの時に口にしていなかったら、僕がそれを望んでいることは誰も知らなかったわけだし、あらためて言葉にすることは大切だと思ったね。 五十嵐 僕も現役引退後にいろいろな仕事をやらせてもらっているけど、メディアに出ていると、野球中継だけではなくてバラエティー番組に呼ばれたり、イベントに出演させてもらったり、引退時には考えていなかった状態になることがとても楽しい。自分で自分の限界を作らずに何事にも挑戦してみる。ある程度の貪欲さは大切ですよね。 ――昔から、「今の若者には夢がない」と嘆く年長者は多いし、その年長者自身も「人生の意味を見出せない」という人もたくさんいます。人生において「夢を持つこと」はやはり大切なことでしょうか? 夢がないと人生は味気ないものでしょうか? 里崎 僕は「必ずしも夢は持たなくてもいい」というスタンスですね。ただ、「夢を持っていたほうが人生はラクになる」とも考えています。 五十嵐 え、「夢を持っていた方がラク」? いかにもサトさんらしい発言ですごく気になります。僕としては「夢は持っていたほうがいい」という考えですね。やっぱり、ここでもサトさんとはスタンスが違うみたいだけど(笑)。 ――里崎さんと五十嵐さんの考え方は、近いようで、細かい点では大きく異なるということが続いていますね(笑)。次回はぜひ「夢を持つこと」について掘り下げていきたいと思います。次回もどうぞよろしくお願いします。 里崎・五十嵐 了解です。次回もよろしくお願いします! 構成/長谷川晶一 撮影/熊谷 貫