歴代GOATたちを全盛期で比較…ランキング1位はジョーダン、レブロンは4位
2位:カリーム・アブドゥル・ジャバー
期間:1970年~1975年 レギュラーシーズン成績:30.8得点、15.5リバウンド、4.3アシスト プレーオフ成績:28.5得点、16.8リバウンド、4.0アシスト 受賞歴:NBAタイトル × 1、シーズンMVP × 3、オールスター × 5、オールNBAファーストチーム × 4、オールNBAセカンドチーム × 1、オールディフェンシブファーストチーム x 2、オールディフェンシブセカンドチーム x 2 NBA史上最多となる6度のMVP獲得、レブロンに次ぐ歴代最多得点記録保持者であるジャバーは、キャリア2年目からピークに到達。タイトル獲得数と所属歴を踏まえて、ロサンゼルス・レイカーズ時代の背番号33が目に浮かぶ読者も多いはずだが、『HoopsHype』のグローバルレーティングはミルウォーキー・バックスのジャバーこそ、同選手の全盛期だったという見解を示している。 受賞歴の輝かしさこそジョーダンには見劣りするものの、ジャバーはミルウォーキーに球団史上初のタイトルをもたらしたほか、3度のリーグMVP、1度のファイナルMVP、2年連続の得点王、さらには1度のブロック王を獲得。リーグのブロック数が1973-74年シーズンからカウントされはじめたことを考慮すると、もう数回分、ブロック王の称号が増えていた可能性さえある。 ジャバーもレブロンと同じく、長きにわたって一線で活躍した息の長い選手として知られているが、得点、リバウンド、ブロックのキャリアハイはデビューから7シーズンまでに集中しており、若くして全盛を迎えていた。『HoopsHype』は20代前半にして多くを成し遂げたジャバーについて、「GOAT論争で常に過小評価されている」と声を大にしている。
3位:ウィルト・チェンバレン
期間:1965年~1970年 レギュラーシーズン成績:25.6得点、23.2リバウンド、6.5アシスト プレーオフ成績:20.6得点、25.4リバウンド、5.2アシスト 受賞歴:NBAタイトル × 1、MVP × 3、オールスター × 4、オールNBAファーストチーム × 3 もし仮に、チェンバレンがジョーダンやジャバーと同じ時代に生まれていたら、GOAT論争の結末は変わっていたかもしれない。それでも平均50.4得点、25.7リバウンドを達成した1961-62年シーズンを含まない『HoopsHype』のキャリアピーク選定は、大胆な予想と言えるかもしれない。 当然ではあるが、チェンバレンもまたキャリア後半になるにつれて、数字のインパクトが落ち着いていった。同メディアが爆発的なスタッツではなく、60年代後半をキャリアベストと捉えた理由は、フィラデルフィアが生んだ伝説のビッグマンがこの時期に3度のMVPと初優勝を成し遂げたからだろう。 なお、チェンバレンは1960年から7年連続でリーグ得点王に輝いており、選定期間に限定すれば、2度の得点王、4度のリバウンド王、そして1968年にはセンターとしては異例のアシスト王も獲得。打倒セルティックスを掲げて、得点効率を重視したプレースタイルへの変更があったのもこの頃である。