なんとか閉幕したCOP29 注目したウクライナとブラジルのブース 「沸騰化」防止のアクションは
ざわつくCOP 変化の予感も
今回のCOPでいいなと思った点は、会場に明らかに若者の姿が増えていることです。 気候変動の影響をより大きく受ける若い世代が、問題意識を持ってたくさん参加しているのはとてもいい傾向だと思います。 それと、これまでのCOPでは、「いま、こんなに大変なことになっている」と危機を訴えるメッセージが多かったのですが、今年はその危機を理解した上で、どう私たちがアクションしていくか、一歩進んだメッセージが多くなった印象を受けました。 これは一方で、主張が弱くなっているというとらえ方もできるかもしれません。 今回のCOPはアルゼンチンの大統領が序盤で代表団を帰国させたり、議論をまとめるはずの議長国アゼルバイジャンの大統領が化石燃料を「神の恵み」と言って、使用抑制の流れに反発したりと荒れた展開になりました。 会期を2日延ばして交渉がまとまり、なんとか24日に閉幕しましたが、各国パビリオンのあるゾーンは気候変動対策に前向きな空気で、にぎわっていました。 アゼルバイジャンでのCOPは閉幕しましたが、私のCOPは日本に帰ってからも続きます。29日は渋谷に若い世代や、COP参加企業、自治体、研究者が集まってディスカッションする「SHIBUYA COP2024」を開催します。 若者も大人世代も、実は同じ未来をめざしているわけですから、世代も業界も国境も超えて力を合わせていきたいです。