なんとか閉幕したCOP29 注目したウクライナとブラジルのブース 「沸騰化」防止のアクションは
各国が力を入れるブース 印象的だった国は――
いろいろな国々がブースを出していて、参加者はその展示物を見たり、開かれるセミナーに参加したりしています。 私は今回はジャパンパビリオンでセミナーを主催するために日本政府団として参加しています。 これまでCOP26、28にも参加し、今回で3度目のCOPですが、開発途上国がこれまで以上に力を入れてブースづくりをしているのが印象的でした。特に印象的だったのはウクライナとブラジルのブースです。 ウクライナは、ロシアとの間で続く戦争がどれだけ国土にダメージを与えるかを可視化する展示をしていました。 銃弾で傷ついた本物のソーラーパネルや、ダムが決壊して緑豊かな草原が数カ月で干上がった荒れ地に変わった様子などに衝撃を受けました。改めて、戦争が人にも、環境にも深刻なダメージを与えることがよくわかります。 ブラジルは次回、COP30の開催国ということもあって、気合の入れようが違いました。ブースは、派手でカラフル。木材をふんだんにつかった会場はアーティスティックで参加者の目を引いていました。 大規模伐採や農地開発などでアマゾンの消失が問題になっている中で、アマゾンの住人である先住民族の知恵も借り、立場の違うたくさんの人と対話しながら、環境保全をはかっていこうという姿勢が感じられました。 ジャパンパビリオンは、技術推し! 水素エコシステムだったり壁面発電だったり、企業の最新環境技術が紹介されていました。 会場には軽食を食べられるカフェテリアのような場所も用意されています。忙しくてなかなかゆっくり食べたり飲んだりしている暇がないのですが行ってきました。コーヒー1杯にお菓子がついて、値段は1500円くらい。高い! サラダボウルも同じくらい。ワインなどのお酒を売っているコーナーもありました。 ギリギリの交渉を終えて、ほっとしたところで一杯、飲むのでしょうか。決済はクレジットカードで済むので、こちらに来てから現地通貨は一度も使いませんでした。 それ以外に、各国のブースでも、飲み物をふるまってくれる国があります。アフリカの国が特産のコーヒーでおもてなししていたり、トルコがお茶を出していたり。残念ながらジャパンパビリオンにはおもてなしドリンクがありません。 飲み物やお茶菓子をいただくと足を止めるのでコミュニケーションが生まれるきっかけにもなるので、次回から日本にもあるといいなと思います。