今年の夏サンダル最注目!Tevaの新モデル「Aventrail」はスタイリッシュな厚底サンダルでトレッキングも可能!
もしこの新作サンダル「Aventrail」がファッションの店に並んでいたら、モードブランドの品と勘違いしてしまうかもしれない。ソールはヒール部分にまで張り出した超厚底で、配色も大胆にグラフィカル。実にモダンでスタイリッシュなボリュームサンダルである。しかし見た目優先のデザインかと思いきや、実体はまったく異なる。野山を走るために開発された本格スポーツサンダルなのだ。足をブラさず安定させるランニングシューズの機能を、サンダルで実現させた。ファッションとして街履きするだけでは機能を持て余してしまう、オーバースペックな1足である。 【画像を見る】革新的なTevaサンダル「Aventrail」の全体像
Tevaは水辺で履くスポーツサンダルの元祖。そのTevaをランニング向けにしてしまった今回の立役者は、HOKAの共同創設者のジャン・リュック・ディアード。厚底トレイルランシーンを生み、高いデザイン力でファッションシーンでも名を上げたHOKAの代表がこのサンダルを開発している。 HOKAと同様に主な用途は野山を走るトレイルラン。足の甲を通気性のいいメッシュアッパーで覆い、ホールド性を確保。ソールはトップ、ミドル、アウトと3層にクッション材をわけたスポーツシューズ仕様。 内部にプレートを仕込み安定性を高めた構造は、本格ランニングシューズに匹敵するものだ。
HOKAの厚底ソールは、もともと下り坂でのパフォーマンスを高めるための構造だった。トップアスリートによる現在のランニング市場は厚底が主流だが、走りを鍛えていない素人ランナーには薄底のほうがケガのリスクが少ないとの検証もあるようだ。スポーツとしてこのサンダルで走ろうとするなら、自身の資質としっかり見比べるのがいいかもしれない。その一方でタウンユースの日常履きなら、誰もが疲れ知らずの快適さを期待できるだろう。このカッコよさで歩きやすいとなれば、今夏最強のサンダルになるポテンシャルを秘めている。
文:一史