海外の主要メディアも女子プロレスラー木村花さんの悲報を「ネットいじめ」の社会問題として伝える
女子プロレス団体「スターダム」の人気レスラーで、『Netflix』『フジテレビ』で放映されている恋愛リアリティー番組『テラスハウス』に出演していた木村花さんが22歳の若さで亡くなった衝撃のニュースは世界を駆け巡った。死因は不明だが、「テラスハウス」出演時の言動を巡ってのSNS上での誹謗中傷に心を悩ましていたことがわかるインスタやツイッターへの投稿があったことから海外メディアも木村さんの早すぎる死を「ネットいじめ」の社会問題としてクローズアップした。 英のBBCは、「Netflixのリアリティーショー『テラスハウス』の最新シリーズに出演した日本人プロレスラーの木村花さんが22歳で死去した。木村さんが所属する団体のスターダムは(死亡の)ニュースを認め、ファンに気遣いを求めた。死因は直ちには明らかにされなかった」と伝えた。 記事は、「彼女が死去する少し前、彼女はネットいじめにあっていたと言及する一連のソーシャルメディア投稿をしていた」と紹介。 「最も新しく更新された金曜日の彼女のインスタグラムストーリーでは『さようなら』の文字とともに、猫と写った写真を載せていた」と続けた。 さらに、「懸念は、金曜日、木村さんがツイッターでメッセージと一緒に自傷イメージを投稿したことが報じられた後に膨らんだ。木村さんは日常的にファンからの何百という卑劣なツイートや批判のターゲットとされてきたと言われている。彼女の死のニュースを受けて、ファンや関係者は、ネットいじめやメンタルヘルスの影響を痛烈に非難した」とも報じた。 また「スターダム」に参戦したことがある米国の人気女子プロレスラーでインパクト世界王者であるテッサ・ブランチャードのツイートを引用した。 「人々はソーシャルメディアで、どれだけ残忍なことができるのか。胸が張り裂ける。木村花さんを知ることができたのはとても光栄なことだった。最も親切で計り知れない情熱と仕事への意欲を持った素晴らしい女の子だった」 レスリング専門ジャーナリストのアダム・パシッティ氏の「彼らがどんな人間であろうと、ソーシャルメディアの交流があらゆる人のメンタルヘルスに重大な影響をもたらすという注意喚起として、彼女の死が役立つことを願う」とのツイッターも掲載した。 他のプロレスラーのツイッター投稿として、英国の美貌の悪役女子プロレスラーで「スターダム」参戦経験のあるジェイミー・ヘイターの「取り乱している。何を言うべきか、何を感じているかも分からない。頭が真っ白。表現できない。木村花さん、安らかに。本当に素晴らしい人だった」というツイートと、同じく来日経験があり、インパクト・ノックアウト王座を獲得したことのあるシュー・ヤンの「いつまでも好きで懐かしく思うでしょう。私にとっての妹でした」という”つぶやき”も引用紹介された。