海外の主要メディアも女子プロレスラー木村花さんの悲報を「ネットいじめ」の社会問題として伝える
米のニューヨーク・デイリーニュース紙も「日本の女子プロレスリングで人気急上昇中のスター選手で、Netflixの『テラスハウス』出演者6人の1人だった木村花さんが死去した。22歳だった」と報じた。 記事は、「死因は明らかにされなかったが、ファンの一部や業界専門家たちは彼女が最近に直面したネットいじめのいくつかの例を指摘している」と指摘。前述のパシッティ氏の「木村花さんの死は悲劇だ」などのツイートを紹介した。 また記事は「木村さんは日本で広く知られた女子プロレスラーの木村響子さんの娘で、2016年にレスリングを始めた」など、そのキャリアや「スターダム」での活躍ぶりにも触れている。 米経済紙のフォーブス誌も「『スターダム』のレスラー、木村花さんが22歳で死去したことが報じられた。身も凍るような記憶とともにプロレス界はひどく痛ましい一週間を終えた」と木村さんの死を伝えた。 記事は、「木村さんは自傷行為で手首を切っている写真など不安を感じさせる一連のツイートを投稿していた。スター選手である木村さんの命に危機が迫っていると見られていた」と死因を推測。 「木村さんは、日々、何百というファンからの卑劣なツイートや批判の被害者となっていた」とも伝えた。 記事は、「木村さんの死は、ソーシャルメディアにおける人々の行動について、特にスポーツ、ポップカルチャーやエンターテインメントといったコーナーの中で、ファンの間で最も毒のある過激なインターネット・レスリングコミュニティーで必要とされている議論を引き起こすだろう」と問題提起。 その上で、「悲しいことに、ネットいじめに関する形ばかりのメッセージは24時間のニュースサイクルの間で消えてしまうだろう。だが、それ以上に木村さんの人生には意味がある」「世界中のファンやレスラーたちは、この人気スター選手を褒め称える追悼を投稿している」とも伝え、木村さんの死を悼んだ。 時には、人を死にまで追いやるSNSでの誹謗中傷問題は、世界中で社会問題となっている。木村さんの死因は不明だが、SNSでの誹謗中傷に悩んでいたことと無関係とは思えず世界中に問題提起する衝撃的なニュースになった。