カラスに襲われボロボロの保護猫 1ヶ月後の姿に「よく頑張った」「涙が止まらない」の声
入院後の天ちゃん
保護時は500gにも満たなかった天ちゃん。「奇跡的に命あるうちに手を差し伸べて貰えた命。何とかして、助けたい」と、ドクターもできることを可能な限り、やり尽くしてくれたといいます。 最初はご飯を食べれませんでしたが、先生たちのこまめな強制給餌と治療管理のお陰で、天ちゃんはみんなが驚くほどに回復しました。 身体のバランスが取れないなどの状態は改善傾向が見られなかったので、体調をみて頭部と顔の骨折を詳しく調べることにし、7月4日に動物医療センターにてCT検査を受けることに。 CT検査の結果、天ちゃんは左耳の付け根あたりから頬にかけて粉砕骨折しており、三半規管などを含む多くの神経も損傷。外科的処置を施しても修復は不可能と告げられました。また、成長段階で今後は別の後遺症も出る可能性はゼロではなく「恐らく生涯、内耳炎などを防ぐための投薬コントロールが必要と思われる」と告げられたのです。 病院で面会した際、ケージの中で日に日に回復し、人に甘える天ちゃんを見て別れ際にとても寂しそうに見えた@satomi.iwamonさん。子猫らしく、ほかの子たちと過ごさせてやりたいと思い先生に相談すると、自宅でのケアの仕方や注意点を指導もらい、7月9日に退院しました。
現在の天ちゃん
現在の天ちゃんは、歩く際にはまだ少し左に傾きますが、高いところなどにもほかの子同様登りたがります。そのため、天ちゃんが昇り降りしやすいように棚やキャットタワーの配置に気をつけていると教えてくれました。 また、左耳が聞こえないため、呼ぶときは近くで大きな声で呼びかけるように。左目も見えないので、涙が止まらず目ヤニも度々出てしまい、目薬でのケアも必要です。 左右鼻水が止まらず、鼻水が乾くと鼻を塞いでしまうので、朝晩の拭き取りも欠かせません。出ている鼻水の色や状態によっては薬を適所用いて、内耳炎等の予防ケアをしています。 咀嚼は多少食べにくそうにしますが、ご飯は1人で何でも食べられる天ちゃん。ほかの子猫と比べ身体が小さく成長は少し遅めで、動きも通常の猫たちのように俊敏には動けませんが、近い月齢の子とはニャンプロしたりおもちゃで遊んだりと、他の猫ちゃんと変わらないといいます。 「これからも天ちゃんらしく、日々楽しく元気に過ごしてくれたらな」と@satomi.iwamonさんは話していました。