5000塾に取材した専門家が明かす「塾選び」最大の決め手とは…過熱する中学受験で知っておきたい“ほんとうの対策”
“ファーストインプレッションで決めるべき”
中学受験を考えた場合、まずはSAPIX、早稲田アカデミー、四谷大塚など、中学受験を扱う「塾」に入れることになる。通常は小学校4年生になる直前、小学校3年生の2月から入るのが一般的だが、最近はそれよりも前に入塾させる傾向も強まっている。 「塾は相性の問題が大きいと思います。大手塾では成績順に席が決まったり、クラス替えがあったりしますから、そういうのが嫌だという子どももいるでしょう。とはいえ大手は私立中への合格率が高く、合格者数が多いのも確か。テキストと講師の質も高い上、情報も豊富に持っています。かたや、小規模な塾の場合、子どもの性格まで考慮して、細かく見てくれるというメリットはある。大手を辞めた優秀な先生がいたり、特定の分野に極めて詳しかったりする 。そういう点で、大手塾も小規模の塾も一長一短なので、これまで5000塾に取材した経験から言えるのは、“ファーストインプレッションで決めるべき”ということです。理由がなくとも、“なんか嫌だな”と思ったらやめた方がいい。実は“なんとなくいいな”“なんとなく嫌だな”という感覚は大体当たっていることが多い」(西田氏) 有料版「『もはや御三家と変わらない人気』近年の注目校の実名とは…過熱する『中学受験』親世代が知っておくべき『大学合格実績』『母親のキャリア』『コンサルと教育理念』の罠」では、過熱する中学受験について識者に取材し、近年の傾向や親の心構えはどうあるべきか、についてや、注目の学校についても紹介している。
デイリー新潮編集部
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