阪神前監督の岡田彰布オーナー付顧問ら選出 野球殿堂エキスパート表彰
野球殿堂博物館は3日、来年の野球殿堂入り候補者を発表した。全3部門で計58人。プレーヤー表彰ではオリックス、マリナーズなどで日米通算4367安打をマークしたイチロー氏(51)らが新たに加わった。イチロー氏は米国野球殿堂の選出が確実視されており、日米での“ダブル表彰”に期待が集まる。エキスパート表彰では、阪神前監督・岡田彰布氏(67)=現オーナー付顧問=らを新候補者として選出した。発表と通知式は投票を経て来年1月16日に行われる。 野球殿堂入りのエキスパート表彰の候補者では、阪神前監督の岡田彰布オーナー付顧問らが新たに選出された。 指導者としての実績も加味される同表彰。監督としては04年から阪神で指揮を執ると、05年にはジェフ・ウィリアムス、藤川球児(現阪神監督)、久保田智之の3投手による“JFK”の鉄壁リレーを生み出し、リーグ制覇を成し遂げた。監督に復帰した昨年は強力な投手力や固い守備力を誇っただけでなく、選手の四球への意識を高め、両リーグ最多494の四球数を記録して得点力アップにつなげた。18年ぶりのリーグ優勝と、38年ぶりの日本一を導き、希代の名将となった。 エキスパート表彰では、横浜(現DeNA)監督などを務めた尾花高夫氏(67)も新たに選出。また特別表彰では、箕島高監督として甲子園で春夏連覇に導いた故・尾藤公氏が再び候補者入りを果たした。台湾野球の発展にも貢献した故・近藤兵太郎氏や、野球史研究家の故・斎藤三郎氏も候補者に追加された。