【大谷ステップ】大谷翔平選手今シーズンの“脅威の盗塁”を盗塁王・川﨑宗則選手が解説「スタートを切る勇気と嗅覚」
日本時間2024年9月9日、特大の46号ホームランを放った大谷翔平選手(30)、ホームランも盗塁も「46」と、メジャー史上初の記録を更新しました。 【写真16枚】大谷翔平選手今シーズンの“脅威の盗塁”を盗塁王・川﨑宗則選手が解説 を画像で見る 今後、さらなる高みである「50-50」に挑む大谷選手。 「めざまし8」は成功率92%という脅威の“盗塁技術”に注目。なぜここまで盗塁を量産できるのか? 2004年のプロ野球盗塁王、そして日米通算279盗塁を記録した、川﨑宗則選手に詳しくお話を聞きました。
“大谷ステップ” 走力強化に取り組む
昨シーズンと比べ、すでに倍以上の盗塁数となっている大谷翔平選手。他の年と比べても倍近くと驚異的な数字です。 ――なぜリスクがある中で、ここまで盗塁を行うのですか? 川﨑宗則選手: 今年はピッチャーではないということで、投げていた時は「盗塁をしないでくれ」とチーム側から制限があったと思いますが、今年はとにかく走ってくれと。 特にメジャーの選手で足の速い選手には「グリーンライト」という「いつでも走っていい」というカードがもらえるんですけど、大谷翔平選手ももらっています。 あとは、ドジャースが強いんですよ。勝っているときには走れます。盗塁は負けているときはストップするんですよ、やはり流れを止めたくないので。勝っている試合はどんどん仕掛けようと、ドジャースが勝っているというのも、盗塁のチャレンジが増えていることに関係しています。 右肘の手術の影響で、今シーズンは走るトレーニングに充てられる時間が増え、走力強化に取り組んでいた大谷選手。 メジャーリーグ公式データサイトによると、昨季に比べて最初の30フィート(約9.1メートル)が約0.03秒速くなっていることが分かります。 川﨑宗則選手: 今年の大谷選手は、盗塁をする際、少し右足を引いて左足を真っすぐラインに、(次の塁に)最短距離でいけるようにしました。 さらに走り出す際、右足を一歩体の中心に寄せるんです。そうすることで、重心が走りたい方向に向いて、そのまま低い位置で回転するんですね。これを僕は“大谷ステップ”と名付けています。力ももちろんあるんですけど、そういう技術的なことも翔平さんは学んで、今年は特にチャレンジしていますね。