日本メディア「昭恵夫人、今週末に訪米してトランプ氏と会談推進」
故安倍晋三元首相の妻である昭恵夫人が今週末に訪米してドナルド・トランプ次期大統領と会談する方向で調整しているという日本メディアの報道が出た。 11日、民営放送のフジニュースネットワーク(FNN)によると、昭恵夫人は今週末にトランプ氏に会うために米国を訪問することが確認された。昭恵夫人はフロリダ州マー・ア・ラゴにあるトランプ氏の自宅で会談を行う方向で調整中だと放送は伝えた。 トランプ氏は大統領在任期間、安倍元首相と繰り返しゴルフ会合を楽しみ、互いに「シンゾー」「ドナルド」と呼ぶ厚い友情を誇示していた。実際、トランプ氏は安倍元首相が2020年辞任を発表した当時、電話をかけて「最も親しい友人である安倍首相の辞任を寂しく思う」と明らかにしていた。 昭恵夫人のトランプ氏会談推進に関連しては「事実上、日本政府の特使という性格をもつ」との解説が出ている。当初日本側は石破茂首相とトランプ氏との間の早期会合を推進したが不発となった。これに関し、トランプ氏側が就任前の会談は困るという立場を日本側に伝えたという報道があった。 これについて、日本政府が政治家ではない昭恵夫人を投じようとしているとみられる。これに先立ち、岸田文雄前首相時期である昨年4月には安倍元首相のときに副首相を務めた麻生太郎当時自民党副総裁がニューヨークでトランプ氏と会った。これを巡っても、米大統領選挙を控えてジョー・バイデン大統領との関係を考慮し、岸田首相ではなく麻生副総裁が前に出たという観測が多かった。人間関係を重視するトランプ氏当選の可能性に備えてスキンシップを形成するための戦略だったといえる。 当時麻生氏と会ったトランプ氏は記者団に対して「(麻生氏は)非常に大事な友人(安倍元首相)を通じて知った人」としながら「われわれはシンゾーを愛している」と話した。あわせて「シンゾーは私の素晴らしい友人であり、われわれ皆が尊敬する人だ。彼が恋しい」とも強調した。