美浜原発の運転容認、大阪高裁 仮処分決定、老朽化が争点
運転開始から40年を超えて稼働している関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)は老朽化して安全性に問題があるとして、福井、滋賀、京都3府県の住民7人が関電に運転の差し止めを求めた仮処分の即時抗告審で、大阪高裁(長谷川浩二裁判長)は15日、申し立てを退けた大阪地裁決定を支持し、運転を認める決定を出した。 巨大地震に対する施設の耐久性や、近くに断層がある立地の安全性が主な争点。1月の能登半島地震で北陸電力志賀原発(石川県志賀町)周辺の道路が寸断されたことを受け、住民側は避難計画の不備も主張した。