<G20大阪サミット>閉幕も市内の交通規制は30日午後まで 地元住民ら「いつもの南港じゃなかった」
徹底した警戒ぶりに住民も驚いていた
今回話を聞いた男性はインテックス大阪のそばには大型の集合住宅に住んでおり、住民の数は2万人以上だという。ふだんは会場周辺の駐車場にマイカーを止めているが、代わりの駐車場を用意されるなど徹底した警戒ぶりだったと話す。 「けどね、警察官も、申し訳ないですねと優しく声をかけてくれる人もいたので、不快には思ってない。ただ、当分こういう規制は勘弁してほしいね」と続けた。実際に筆者もトレードセンター前駅などからも歩いてみたが、多くの警察官が検問を行っていた光景は当初は驚いたが、ほとんどの警察官が「おはようございます」とあいさつをしてくれたり、汗をぬぐっていると「暑いですよね」と声をかけてくれる警察官もいたのが印象的だった。 今月初めには住民を対象とした説明会が開かれ、大阪府警の警備担当者は「厳重な検問による相当なご負担をおかけすることが想定されます。厳戒な警戒が実施されるエリアにお住まい、またはお勤めの方は、運転免許証や健康保険証、マイナンバーカードやパスポートなどの『公的証明書』や『社員証』をお持ちいただくと、検問の時間短縮化が図られます」と話していた。 しかし、時間短縮が図られても、無条件で通過できるわけではなく、公的証明書がない人に対しては身分証代わりに「住民・事業者確認カード」が在住者または在勤者に交付されていたが、住民らには緊張感が走っていたようだ。 ただ、男性は「住民説明会で事前に言ってもらってから、ある意味覚悟ができていたのでよかった。すごい人たちが家の周りに来ていたと思えば、これからの話のタネになるね」と笑顔もみせていた。