黄砂はなぜ春に起こる? 「微生物の箱船」との指摘も
中国や韓国などの調査でも、呼吸器系感染症や肺炎、心筋梗塞や脳卒中、アレルギー性鼻炎や結膜炎などの患者数の増加が、みられているという。 さらに、黄砂粒子からは、アンモニウムイオンや硫酸イオン、硝酸イオンなどの大気汚染物質も検出されており、輸送途中で人為起源の物質を、取り込んでいることが分かってきた。また、金沢大学など国内外の研究者らは、カビや酵母、土壌に生息する枯草菌、肺の化膿性炎症を起こす細菌類も、黄砂粒子に付着していることを明らかにしている。大分県立看護科学大学の市瀬孝道教授は、「黄砂は微生物を運ぶ箱船として注目される」と、2009年に指摘しており、今後いっそう注意が必要になる。 (文責/企画NONO)(動画制作:TOMOニュース)