「術の前に熱」…子どもが荒れる「魔の6月」を乗り切るために必要な「たった1つの心得」
「誰がなんと言おうと人間は変われる」
ゴミ拾い活動は、他の荒れていた赴任校でも行ったことがある。ゴミ拾いの最中に殴りかかられたこともあったが、それでも私は生徒たちと活動を続けた。その学校でも、継続した結果ゴミはなくなったのである。このように「継続する」ことの大切さを、私は手を替え品を替え何百編も生徒に教えている。そして何事につけ自ら継続することを心がけている。 あるときは学級で次の話をし、通信にも載せた(なお、文中のA、B、C、Dは生徒の名前、そして三送会は「三年生を送る会」の略である)。 *****【以下、通信からの引用】***** 昨日、この学級のある男子が私に言いました。 「同じクラスになってみたら、AやBやCやD……が小学校の時と比べてすごく変わっているのにびっくりした。三学期、気づいてみたら、去年同じクラスだったEやFがすごく明るくなっているのに驚いた。みんな、成長しているんだと思った」 たとえばA君やBさんを見れば、「人は成長する。努力を継続することで向上する」ということがとてもよく分かります。 Bさんは昨年一年の努力と、三送会「走らないメロス」(註・演劇の題名)で大きく成長しました。A君もまた、昨年一年の様々な出来事の中で自分の生き方を見つめ、直すべきところを直して、「ジッセンジャー」(行動する人)の一人になりました。 今年もまた、日常生活と行事を通して精神的に成長した子が何人もいます。たとえば、今日のC君のあの喧嘩の仲裁。見事でした。あなたの新たな一面を見た思いがしました。 こういう事実があるから、私もまた頑張れます。 誰がなんと言おうと、人間は変われるんだ。成長するんだ。それはしっかりとした日常生活と、継続の習慣と、そして大きなイベントに本気で挑むことで生じる「変化」なんだ。最初は仮説でしたが、証明してくれる子どもの事実が山ほど生まれました。 *****【引用おわり】*****