<劇映画 孤独のグルメ>松重豊、“善福寺六郎”役・遠藤憲一の衣装は「僕の昔着ていた衣装。サイズ合うんです」
松重豊が、1月10日に都内で開催された「劇映画 孤独のグルメ」初日舞台あいさつに、内田有紀、磯村勇斗、村田雄浩、オダギリジョーと登場。この日全国公開を迎えたということで、公開日まで未発表だったシークレットキャスト・遠藤憲一とのエピソードなどを語った。 【写真】松重豊の“盟友”遠藤憲一が善福寺六郎というキャラクターで登場 ■シリーズ史上最長のサバイバルロードムービー 「劇映画 孤独のグルメ」は、原作・久住昌之氏、作画・谷口ジロー氏によるハードボイルド・グルメ漫画「孤独のグルメ」を映像化した“グルメドキュメンタリードラマの金字塔”の劇場版。シーズン10まで続くテレビシリーズで主演を務める松重が、今回は監督・脚本・主演を務め、主人公・井之頭五郎のパリでの奮闘ぶりをパリのグルメと共に描くサバイバルロードムービーだ。 遠藤が演じるのは、劇中ドラマ「孤高のグルメ」に出演する俳優・善福寺六郎。遠藤の出演について、松重は「『孤独のグルメ』ってずっとやっているんですけど、10人に1人くらいは『よく見てます“孤高のグルメ”』って言われるんです。じゃあ、この映画で『孤高のグルメ』を出してやれって思いまして」と打ち明け、「井の頭公園の上に善福寺があって、五郎の次は六郎だろうということで(笑)。善福寺六郎というキャラクターを演じていただきました」と、名前からして“遊び心”の詰まった役を若かりし頃から切磋琢磨し、“キャラクターが被る”とも言われてきた遠藤に演じてもらったことを伝えた。 ただ、公開初日まで出演情報が明かされなかったこともあり「遠藤さんもこの映画に出ることをすごく楽しみにしていたんですが、ずっとポスターにも名前が載っていないし、完成披露にも呼ばれていないので、すごく寂しがってたみたいなんです。これからは遠藤さんの名前も連呼できます。来週(1月19日)は井之頭五郎と善福寺六郎のツーショットで舞台あいさつをやるっていう企画もあるみたいなんで」と、遠藤との登壇を楽しみにしている様子をうかがわせた。 さらに、「ちなみに衣装は僕の昔着ていた(井之頭五郎の)衣装です。柄もほとんど同じで」と裏話を明かすと驚きの声が上がり、村田から「サイズ合うの?」と聞かれ、松重は「合うんです。2人ともガリガリなんで…。同じ衣装を着ています」と笑顔を見せた。 ■韓国からサプライズゲストが登場! また、そんな劇中ドラマ「孤高のグルメ」の助監督役である磯村は、遠藤との共演について「『孤高のグルメ』の主人公として立ってくださっていたなと。僕はカチンコを扱わなければいけないんですが、役者は普段持つことがほとんどないので、遠藤さんがいる中でのカチンコはめちゃくちゃ緊張していました。震えていましたね」と振り返り、オダギリも遠藤との撮影を「とっても充実した濃厚な時間を過ごしましたよ。すごかったです!」と力を込めた。 なお、舞台あいさつの中盤には今作に出演する韓国の俳優ユ・ジェミョンも観客へのサプライズゲストとして登壇。ジェミョンは公開を祝福して松重に花束を手渡した。 ジェミョンは「韓国俳優のユ・ジェミョンです。ご招待ありがとうございます」と日本語であいさつし、「『孤独のグルメ』に出演させていただきまして、大変光栄に思います」と感謝を述べていた。 「劇映画 孤独のグルメ」は、全国公開中。 ◆取材・文・撮影=月島勝利(STABLENT)