世界を変えるアイデアが福岡で決定。毎日の歯磨きで歯の健康状態を測定できる「MIGAKO」が日本代表に
未来を担うイノベーターたちが斬新なアイデアを生み出し、世界に羽ばたかせるためのイベント「Red Bull Basement2024」のJAPAN FINALが11月10日、福岡市で開催され、東京理科大の文創鉉さん、小田凛太朗さんによる「MIGAKO」が日本代表に選ばれた。 同イベントは革新的なアイデアの実現と次世代のイノベーター育成を目指すプログラムとして2018年からスタート。年々規模を拡大し、世界40カ国からの応募があり、ベストアイデアに選ばれた学生のアイデアは企業サポートの下、実現化が進むというグローバルイベント。 今回からマイクロソフト・AMDと提携し、Red Bull Basement史上初めてAI技術を応募フローに採用。AIチャットボットを通じてアイデアが固まっていない参加者もAIが用意した質問に答えることで、ビジネスプランの作成が可能となるなど応募のハードルが下がることで約1200ものアイデアが集まった。 優勝した日本代表は今年12月に東京で4日間開催されるグローバルファイナルに進出し、世界各国の代表チームと優勝を争う。さらに、グローバルファイナルの優勝チームは、2025年にロサンゼルスとシリコンバレーへ無料で招待され、Plug and Play VCからのメンターシップや各業界のグローバルリーダーたちとのネットワーク構築など、自分たちのアイデアに合わせて特別にアレンジされたさまざまな機会を得ることができる。
同イベントでは福岡市経済観光文化局創業推進部部長の大倉野良子氏、BEYOND2020NEXT FORUM代表幹事の一木広治氏 、演出家・映像クリエイターの吉田拓巳氏、 Red Bull Basement 2021の日本代表であるNCMSの笠井涼平氏、副田幸暉氏ら5人の審査員が①コンセプトの独自性 ②ビジネスへのインパクト ③アイデアの実現可能性 ④応募者のプロフィルなどの各項目を中心に総合的な審査を行った。 冒頭、福岡市の高島宗一郎市長がビデオメッセージを寄せ、ファイナリストに挨拶。「世界を変えようとチャレンジする人を応援するスタートアップのまちである福岡市でJAPAN FINALが行われる事を大変うれしく思います。日本代表に選ばれた方も選ばれなかった方も歩みを止めず、失敗を恐れず、世界を変えるためのチャレンジをこれからも続けてほしいと思います。新しい時代は誰かから相続をされるものではなく、自分たちの手で創り上げて、築き上げていくものです。若いみなさんの力に期待をしています!素晴らしい世界を一緒に創っていきましょう!」と会場に集まった若者たちに熱いメッセージを届けた。 各ファイナリストのプレゼンに対して審査員からの質疑応答では「実現可能性はどの程度あると考えているのか?」「コストはどれくらいかかるのか?」などの鋭い質問に加え「すでに類似したサービスはたくさんあるのでは?」といった厳しい指摘も出て、審査員たちの本気度が伝わってきた。その一方で「他の分野でも応用できるのではないか?」など、具体的なアドバイスや審査員ならではのコメントは学生たちには大いに参考になったに違いない。
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