世界を変えるアイデアが福岡で決定。毎日の歯磨きで歯の健康状態を測定できる「MIGAKO」が日本代表に
日本代表に選ばれた「MIGAKO」は毎日の歯磨きで歯の健康状態を測定できるというもの。プレゼンでは「一般的な電動歯ブラシとの一番の違いは光学センサーやジャイロセンサーなどの小型センサーを搭載している事。これらのセンサーを用いて歯の健康状態を調べるためのデータを収集。収集されたデータをもとにAIがリアルタイムで解析し、その結果がアプリ経由でユーザーに共有される仕組み。共有される情報は数字的なものに加えて、その診断結果に合わせた簡易的なアドバイスも含まれます。例えば、虫歯の初期症状を検出した場合には『甘いものの摂取は控えましょう』等のアドバイス。歯茎の腫れや歯垢の蓄積が検出された場合は『歯磨きの方法を見直しましょう』といったような誰にでも分かりやすいようなアドバイスが提供されます。」とアイデアについて語った。 また、実現可能性については、「歯ブラシにセンサーを搭載するデバイス面の課題と情報処理についての課題が伴います。しかし、内視鏡検査のファイバースコープカメラなどの技術を応用する事で実現可能であると考えています。情報収集したデータの処理方法はインターネットの情報や歯科医が保有する情報をもとにAIにプログラムを学習させることで開発する事が可能だと考えています」と説明。「口の中の変化は感じにくく、歯医者に行くことを嫌がる子どもなどを中心に、初期段階での対処が遅れている人が多いのではないかと考えた」と着想のきっかけを語った。
表彰式後、審査員を務めた吉田氏は「他のアイデアも非常に幅広く、審査はかなり悩んだ。MIGAKOはまだまだ実現性や医療分野の専門性の面でブラッシュアップ点は多いが、世界で認められてほしいという期待値を含めて選んだ。選ばれなかったアイデアもぜひ引き続きチャレンジしてほしい」、大倉野氏は「ファイナリストとしてプレゼンをした皆さんはプレッシャーがあったり、準備に多くの時間を要したと思う。ここ福岡市でいいプレゼンが見れてよかった。福岡市はスタートアップ支援や、実証実験のフィールドも提供している。起業する際は声をかけてもらえれば、全力でみなさんを応援していきたい」、副田氏は「MIGAKOのアイデアは『こんなものがあったらいいな』と思えるアイデアだった。世界の問題も解決しうるアイデアですごく良かった。技術的に難しい点は多いが、グローバルファイナルに向けてブラッシュアップしてほしい」、笠井氏は「非常に面白いアイデアがたくさん聞けて楽しかった。MIGAKOの2人はグローバルファイナルで、肌で世界を実感して今後につなげていってほしい」などとそれぞれの分野からの視点で総評し、この日のイベントを総括した。 優勝した文さんと小田さんは「めちゃくちゃ嬉しい。ふるえが止まらないくらい。他のチームの発表ももっと聞きたいなと思えるくらい楽しかった」と喜びを語ると共に「せっかくチャンスをもらったので日本代表として恥ずかしくない発表をしていきたい」と約3週間後に控えたグローバルファイナルに向けてさらにアイデアをブラッシュアップしていくと力強く語った。
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