【三浦泰年の情熱地泰】亡き父は、この問いにどう答えてくれるのか… しっくりきたアンサーはピッコリ監督の言葉
福岡時代のピッコリ監督が選手に使っていた「悪くない!!」
少し話は逸れるが、2000年・2001年のアビスパ福岡に所属していた選手時代、ピッコリ監督が毎年、残留争いをするグループを2000年シーズン残り3試合時点でステージ優勝の可能性が残る躍進に導いた。 確か、結果はセカンドステージ、6位という結果であった。 しかしピッコリ監督の2年目は、シーズン通して怪我人が続出。大型補強も結果に結びつかず…。残留争い常連のアビスパ 福岡は“落ちそうで落ちない”ことで有名で、「落ちないグッズが受験生に売れる」と自虐ギャグを言う人もいたのだが、遂にJ2に降格する事になった。 その時、ピッコリ監督の指導力と手腕は、降格という結果は出せなかったが評価すべきものであった。 彼がよく選手に使っていた言葉がある。スペイン語を駆使するアルゼンチン生まれの彼が、片言の日本語で選手を褒める時に「悪くない‼️」という声を掛けるのだ。 そのプレーは微妙なプレーなんであろう。その時、僕はピッコリと同じ年。若い選手が「やっさん、ピッコリ監督の『悪くない‼️』は良いという意味なんですか?」と。 余り気にしてなかったが、きっと「最高に良くもない」が「悪くもない」はピッコリ監督が選手だったら「こうやった」「ああやった」というイメージがあったのであろう。 今から25年前(1999~2001)お世話になった福岡での日々は本当に貴重な時間であった。 親父に今の自分はどうですか? 「上手くやれてますか?」と聞いたらピッコリ監督が当時使っていた「悪くな~い」と言いそうな…いや言ってくれたらな…なんて思う。 最高に良くはない。しかし悪くもない。 楽しむ事から、良くもない状況を良く動かしていければと思う。 まずは親父の一周忌を無事に終え、少しホッとしている。 2024年9月3日 三浦泰年