キャンプ場で芸術楽しんで 阿智村せいなの森でアートギャラリー【長野県】
長野県阿智村清内路のせいなの森キャンプ場で9、10の両日、「森のアートギャラリー」が開かれている。南信を拠点に活動するアーティストを中心に12人が出展し、12棟のバンガローにそれぞれ作品を展示。キャンプ場を運営する「里山生活」(同村)は「1棟をまるごとギャラリーにしており、各作家の世界観を楽しんで」とPRする。 コロナ禍で盛り上がっていたキャンプブームが落ち着きつつある中、新たな魅力づくりの一環として企画。今回のイベントを第一歩とし、「アートも楽しめるキャンプ場」としての集客を考えている。 イベントはキャンプ場のバンガローエリアを使用。前日ごろから各アーティストが滞在し、それぞれの棟に絵画やイラスト、写真などを展示した。土を使った絵の具作りや土器の野焼きなど、出展者らによるワークショップ(有料)も開かれる。 参加者の1人で画家の東白翠さん(阿南町)は5日からバンガローに宿泊。敷地内で採集した植物を使って立体造形に取り組んでおり、当日は絵画とともに並べる予定という。 イベントの運営にも協力しており、「作家同士の交流や表現力の向上にもつながる。キャンプ場がアートの発信地になればいい」と期待した。 中心となって企画した里山生活の二川文香さんは「都市部と山村をアートでつなげることができないかと以前から考えていた。宿泊しつつアートも楽しむキャンプもいいのでは」と来場を呼び掛けている。 会場では弁当や焼き菓子、コーヒーなどの飲食物の販売もある他、10日には中森美奈子さん、西浦遼さんらによるピアノやバイオリンなどのコンサートが行われる。問い合わせは里山キャンパス(電話0265・46・2077)へ。