総再生回数が1億回突破! USJで巻き起こる「ゾンビ・デ・ダンス」旋風、踊ってみた&推しゾンビなど…多種多様な楽しみ方で大ヒット
日本でも定着したハロウィンだが、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」(大阪市此花区)を起点に、あるブームが起こっていることをご存知だろうか? 関西のハロウィンイベントの代表格といえる『ハロウィーン・ホラー・ナイト』を開催中の同パークだが、そのテーマソングとダンスがバズり、『ゾンビ・デ・ダンス』旋風が巻き起こっているのだ。 【写真】会場が一体となって盛り上がる『ゾンビ・デ・ダンス』の様子 ■SNSを中心に巻き起こる、熱狂の渦 9月8日から開催されている同イベントは、今年から内容が一新され、『うっせぇわ』などで絶大な人気を集める歌い手・Adoとのコラボレーション楽曲『唱(しょう)』をゾンビたちと踊る『ゾンビ・デ・ダンス』が登場。 オリジナルキャラクターのクマ型ゾンビ「ハミクマ」による奇怪な熱狂ダンスパーティや、ストリートに多様なゾンビが大量出没する大人気の『ストリート・ゾンビ』などで、毎晩ゲストがゾンビたちとのダンス体験とその一体感を楽しんでいる。 その熱狂はUSJのパーク外にも及んでおり、TikTok上で新『ゾンビ・デ・ダンス』に関連する動画の総再生回数は1億回再生を突破、コラボレーション楽曲『唱』は9月6日のリリース配信後から驚異の23億回再生を記録している(2023年10月20日時点)。 SNSでの動画投稿がその人気を後押ししており、TikTokが普及して周囲に共有しやすくなったことも、今回のブームを巻き起こした要因のひとつであるといえるのではないだろうか。 ■ 著名人の「踊ってみた」動画もブームを後押し たとえば、来園する人々は事前に動画などでダンスを覚えてくることも多いのだが、2022年にフィナーレを迎えた「ラタタダンス」から踊りが一新されたこともあり、2023年9月6日にUSJ公式TikTokが「#USJ唱ダンスチャレンジ」というハッシュタグでダンスレクチャー動画を投稿。 これを皮切りに多数のユーザーがダンスや歌唱動画を投稿しており、目黒蓮と向井康二(ともにSnow Man)と岡村隆史、JO1、DA PUMPのKENZO、オリラジらによるダンスユニットのRADIOFISHなど、著名人によるダンスにも注目が集まっている。 ■ 「推しゾンビ」の観察など、多種多様なパークの楽しみ方 また、TikTokやYouTubeショートで『ゾンビ・デ・ダンス』にまつわるハッシュタグを検索してみると、上記以外にも多様な楽しみ方が伺える。パーク内での体験を投稿している人が多く、まるでダンスを挑むようにゾンビと一緒になって踊る人や、友人同士で踊ることで一体感を楽しむ人、ホラーイベントへの参加が難しい小さな子どもが日中に仮装をして踊る姿なども共有されている。 小学生の娘をもつ母親に聞くと、学校の休み時間にAdoの『唄』が流れると、みんなでダンスを教え合って踊っているそう。簡単すぎず難しすぎない絶妙な振り付けで、子どもも大人も一緒に楽しめるのも、ここまでハマる人が続出している要因だと思われる。 そして、このほかに数多く見られるのが「推しゾンビ」についての投稿だ。たとえば『ストリート・ゾンビ』では、チェーンソーを手に獲物を狙う囚人ゾンビ、ヴァンパイアや白一色のゴシックゾンビ、バレリーナや日本人形などの呪いに取り憑かれた人形など、多種多様なゾンビが徘徊している。 ゲストには、そのなかから自分のお気に入りの「推しゾンビ」を決めてパフォーマンスを日々観察する人や、同じようなコスチュームを身に纏う人もおり、そういった楽しみ方もブームの後押しとなっているようだ。 いよいよハロウィン当日の10月31日を迎えたが、『ハロウィーン・ホラー・ナイト』および、日中に同パークで開催されている『ハハハ!ハロウィン・パーティ』は11月5日まで。また、USJ内におけるパーク内の撮影やSNSへの投稿、および仮装での来園にはルールが定められている。詳しくは公式サイトにて。