予防医学的に「食べないほうがいいもの」5選とは? 50歳からは「量やタイミング」に工夫を!
(2) 加工肉、赤身肉――50歳からは食べる量を少しずつ調整しよう
加工肉と赤身肉は、体によくない食べ物であることが証明されています。具体的には以下のような肉のことです。 ●加工肉…ベーコン、ソーセージ、ハム、スパムなど ●赤身肉…文字どおり赤い肉(牛肉、豚肉、ラム肉など) 加工肉と赤身肉が体によくない最たる理由は、発がん性の高さです。これはWHOの付属研究機関であるIARC(国際がん研究機関)が警戒すべき食べ物として挙げています。 IARCが行った発がん性のリスク別のランクづけでは、加工肉は人に対して発がん性がある「グループ1」、赤身肉はおそらく発がん性がある「グループ2A」に分類されました(※5)。 加工肉が入るグループ1の仲間には、アルコールや胃がんの原因になるピロリ菌、喫煙といった項目が並びます。加工肉の摂取は、喫煙と同程度に発がん性があるとされているのです。 「加工肉と比べて赤身肉はまだまし」と思いたいところですが、残念ながら赤身肉についても発がん性の高さが指摘されています。ある研究では、赤身肉を食べる量が1日65g増えるごとに、子宮がん、肺がん、食道がん、大腸がん、糖尿病といった病気のリスクが高まるといわれています(※6)。 肉が大好きな人にとってはつらい話ですが、50歳からは食べる量を少しずつ調整したほうがよいでしょう。毎日のように加工肉や赤身肉を食べている人は、鶏肉や魚を食べる日を増やしていくようにしましょう。
写真/Shutterstock 構成/金澤英恵