鎌田大地が明かす、新天地パレスでの“変化”と“試行錯誤”「僕も受ける側に回ったりだとか…」
9月5日からスタートするFIFAワールドカップ26アジア最終予選の戦いに向けて、日本代表が2日に始動した。3日のトレーニング終了後、MF鎌田大地(クリスタル・パレス/イングランド)がメディア対応に応じ、今シーズンよりプレーするプレミアリーグへの適応について語った。 【ハイライト動画】鎌田はチェルシー相手に右シャドーで存在感 鎌田は昨季在籍したラツィオを1年で退団し、今夏の移籍市場でクリスタル・パレスへの加入を決断。2年契約を結び、かつてフランクフルトで2年間共に戦ったオリヴァー・グラスナー監督と再会した。 2024-25シーズンのプレミアリーグは既に開幕しており、クリスタル・パレスはここまで1分2敗と未勝利が続く。27日に行われたカラバオ・カップ(EFLカップ)のノリッジ戦こそ、鎌田の移籍後初ゴールなどで4-0と大勝したが、昨季終盤を6勝1分と無敗で駆け抜けたことを考慮すると、リーグ戦では物足りなさを感じてしまう。 鎌田個人としても、「最初の3試合で思ったほど勝ち点を稼げなかった」と感じているという。グラスナー監督のサッカーをよく知る鎌田からすると、「元々やっていたことと大きく変化はしていないです」。ただし、「去年の良かった時期と比べて、自分も含めて少し選手が変わったりして、うまくいってないことが難しい。いろんな難しさを感じます」と本音を漏らした。 一方で、個人としては「選手の個々のクオリティは、やっぱりドイツの時よりは高いと思います」と変化を実感している。当初、鎌田は「ボランチ気味でプレーするとは思っていて、そう話もしていた」らしいが、蓋を開けてみればここまで先発した公式戦3試合はすべて2列目で起用されている。より攻撃的な部分でアクセントを求められるからこそ、「1対1で仕掛けるのはなかなか難しいですし、右ウイングバックの選手とのコミュニケーションの部分も、もちろん最初よりは良くはなったと思いますけど、まだまだ改善しなければなりません」と課題を口にした。 クリスタル・パレスの右ウイングバックに入るダニエル・ムニョスは、今夏行われたコパ・アメリカ2024で、コロンビア代表の一員として決勝に進出。プレシーズンの合流が当初の想定より遅れたため、共にプレーして“合わせる”時間も限定的だった。鎌田は「一緒にやることはほとんどなかった」と正直に明かしたが、徐々に変化も見られるようになっている。1日に行われたプレミアリーグ第3節のチェルシー戦では、後半に右サイドのスペースへ流れて複数回チャンスを作り出した。 鎌田はムニョスとの連携面について「徐々にお互いを分かり合えるようになってきた」と発言。「フランクフルトでやっていた時の(フィリップ・)コスティッチのようなタイプではない」と前置きした上で、「僕自身も出すだけではなく受ける側に回ったりだとか、試行錯誤をしているところです」と語っており、シーズンが経過するにつれて、右サイドの連携面にさらなる磨きがかかることも期待できそうだ。
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