下落相場でこそ実力を発揮…【新NISA】で投資可能な「日本高配当ファンド」をお金のプロが厳選!
’24年から生まれ変わった【新NISA】は配当金、分配金、売却益(譲渡益)といった運用益にかかる税金が一生涯ゼロになる制度です。“一生涯”、運用益非課税で投資・運用できることで、人気が集まっているのが「高配当株」です。 【信託報酬が安い順で!】1本買うだけで手軽に分散投資ができる「高配当株ファンド」《1~18位》 新NISAを通じて、債券ファンド、債券ETF、REIT、REITファンド、REIT ETFに投資すれば定期的に分配金というキャッシュフローが受け取れますが、値上がり益も狙いつつ定期的にキャッシュフローを受け取るなら、高配当株がベターです。 ’24年から開始の「新NISA」を利用して投資を始めた人も多いでしょう。 上半期は順調に相場が上昇してきましたが、’24年8月にはじめての大暴落を経験しました。日銀の追加利上げに伴う円高加速に加えて、米国景気が後退する可能性が懸念されたのがその要因です。 しかし、こんな下落相場でも、優良な高配当株は安定的に配当を出す傾向があるので、値下がり局面になると投資家からの需要が大きくなります。相場全体の下落に強く、また下落から一足早く抜け出す傾向にあります。 今回は、高配当株に1本で手軽に分散投資ができる「日本高配当株ファンド」を徹底比較していきます。 ◆配当金はどうやったらもらえる? 配当金は1株からでも受け取ることができ、保有株式数に応じて分配されます。 株主が配当金を受け取るには、特定の日付まで保有しておかなければなりません。これを「権利付き最終日」といい、その日に株を持ってさえいれば配当金や株主優待がもらえます。配当金が実際にもらえるのは、この権利付き最終日の2日後の「権利確定日」から約2~3ヵ月後となり、このタイミングで現金として引き出すことが可能になります。 権利付き最終日の翌日を「権利落ち日」といいます。この日以降、株は売ってしまっても配当金をもらえます。 実際、権利落ち日は投資家が株を売る傾向が高いため、株価が下がりやすくなっています。逆に、権利付き最終日に向けて、投資家が株を買う傾向が高くなるため、株価は上がりやすいのが一般的です。 ◆そもそも高配当株って何? 高配当株とは、配当利回りの高い株のことを指します。配当利回りは、現時点の株価に対して年間でどのくらい配当金を受け取れるかを示す指標。「年間予想配当金÷株価×100」という式で算出できます。 配当利回りは3%を超えると「高配当」といわれます。 ちなみに、日本株の配当利回りの平均は次のとおりです。 日経平均株価に組み込まれている銘柄の平均予想配当利回りは1.91%、プライム全銘柄とスタンダード全銘柄の平均予想配当利回りは2.35%ほどです。配当利回りが3%を超えれば高配当といわれるのも納得の水準でしょう。 ◆配当利回りの高さだけで飛びつくのは危険! ただし、利回りの高さだけで飛びつくのはNGです。 配当利回りの計算式は「年間予想配当金÷株価×100」でした。つまり、株価が下がって配当利回りが高くなっている、不人気な銘柄や業績の悪化した銘柄が入っている可能性があるということです。 業績・財務が悪化すれば、増配できなくなるだけでなく、高配当を維持できずに「減配」や、最悪「無配」となる可能性もあります。そうなれば、さらに株価は下がり、悲惨な状況に陥ります。 配当利回りだけ見て高配当株に飛びつくと、資産を減らしてしまいかねません。 業績は好調なのか、財務は健全なのかのチェックは必須です。