【松山競輪 G3金亀杯争覇戦】地元の松本貴治がV 今年G3を3V 新年に目指すはその上だ
松山競輪の開設75周年記念G3「金亀杯争覇戦」決勝戦が行われ、松本貴治(30=愛媛)が、11月の防府以来4度目のG3優勝(3日制G3の1回を含む)を飾った。地元記念優勝は2度目。2着は深谷知広、3着は橋本強だった。4日間の売り上げは55億731万5400円で目標の50億円をクリアした。 これが四国の結束だ。松本が21年1月の71周年以来となる2度目の地元記念制覇をかなえた。 「犬伏君が頑張ってくれて最高の結果になった」 レースは犬伏―松本―橋本強―浅井―深谷―松谷―山賀―山崎―大槻で周回。山崎が上昇すると残り2周で犬伏が突っ張り主導権。下げた山崎が5番手で深谷は7番手。犬伏が掛かり良く飛ばしていくが、最終2角から深谷が捲っていく。松本は3角で深谷をいったん張りながら、2センターで踏み込み、差し切った。 「犬伏君がカカっている上を深谷さんが来た。出ていく準備をしながらも張りながらだった。道中は余裕があったけど、踏み出したら気持ちの面か重かった」 今年はG3で3度優勝。それでも満足していない。 「前が頑張ってくれての結果なので。自分で動いて獲れる力を付けていきたい。まだG1では全然戦えていないし、総合的に底上げしていきたい」 大舞台でもっと活躍したい思いは強い。精進を重ねて25年はさらなる高みへ突き進む。 ◇松本 貴治(まつもと・たかはる)1993年(平5)12月22日生まれ、愛媛県出身の30歳。111期。17年7月防府でプロデビュー。通算608戦185勝。主な優勝はヤンググランプリ(19年)。G3優勝は今回が4度目。1メートル72、80キロ。血液型O。