【ラグビーW杯】快進撃を続けるアルゼンチンとニュージーランドが準決勝で南半球対決
◇ラグビーワールドカップ2023フランス大会(9月8日-10月28日) いよいよ4強が出揃い、佳境を迎えつつあるラグビーW杯フランス大会。 【画像】ラグビー世界ランキング(16日発表) 日本時間10月21日(土)の準決勝第1戦は、プールD最終戦で日本を、そして準々決勝でウェールズを破り2大会ぶりに準決勝へと駒を進めたアルゼンチンと、準々決勝で優勝候補のアイルランドに勝利したニュージーランドが対戦します。W杯では2大会ぶりの対戦となります。 南半球4か国対抗戦『ザ・ラグビーチャンピオンシップ」』で毎年対戦している両国のテストマッチ通算対戦成績は、ニュージーランドが33勝2敗1分けと大きく勝ち越しています。 しかし直近4年間の7試合に限れば、アルゼンチンが2020年の初勝利を境に2勝(5敗)と徐々に盛り返しています。 今回のW杯も初戦のイングランド戦の黒星スタート以降は快進撃を続けているアルゼンチン。 その原動力は、負傷離脱したFL(フランカー)パブロ・マテーラ選手の穴を埋めるFLフアン・マルティン・ゴンサレス選手やベテランのNo.8(ナンバーエイト)ファクンド・イサ選手といった、攻守問わず常に働き続けるFW(フォワード)第3列の獅子奮迅の活躍です。 BK(バックス)に目を移すと、司令塔のSO(スタンドオフ)サンティアゴ・カレーラス選手をはじめ、その弟で日本戦ではハットトリック(3トライ)を決めたWTB(ウイング)マテオ・カレーラス選手、そして今大会4位の51得点とチームの得点源になっているプレースキッカーのWTBエミリアーノ・ボフェリ選手の活躍が目立ちます。 さらに、準々決勝のウェールズ戦で勝利を決定づけるトライを決めたベテラン司令塔、SOニコラス・サンチェス選手を引き続きリザーブに配置。万全の態勢で強敵と相対します。 一方、大会屈指の名勝負となったアイルランドとの準々決勝を28-24で制したニュージーランドも、今大会初戦のフランス戦での黒星以降は破竹の勢いで勝利を重ねており、今大会281得点、41トライはいずれも1位。 チーム状態はピークを迎えていて、2大会ぶりの決勝進出と優勝を目指すためにも難敵アルゼンチンを圧倒したいところです。 トライを量産しているのは、チームトップタイ(全体2位タイ)の5トライをマークしているWTBウィル・ジョーダン選手で、アタックのタクトを振るSH(スクラムハーフ)アーロン・スミス選手、SOリッチー・モウンガ選手、CTBジョーディー・バレット選手も引き続き先発。 同国の至宝、FB(フルバック)ボーデン・バレット選手も最後方から仕掛けます。 同国最多を自ら更新する152キャップ目となるLO(ロック)サム・ホワイトロック選手、No.8のアーディー・サヴェア選手、そしてFLサム・ケイン主将といった名手たちによるFW戦も注目の準決勝。スタッド・ド・フランスでの激闘に注目です。