植えるなら秋の今!おいしいイチジクを育ててみませんか?初心者でもできる植え方や手入れ方法とは
病気と害虫
イチジクは病気にかかりやすく、害虫がつきやすい植物です。特に次のものに被害を受けやすいので気をつけましょう。 さび病: 葉に褐色や黄色の斑点が現れるカビの病気です。見つけたら落ち葉と病気の葉の両方を取り除き、害虫駆除用の珪藻土を与えましょう。 黒葉枯病: これもカビの一種で、対応が遅れると他の植物に伝染する恐れがあります。高温多湿の環境で発生し、葉に淡い黄色の斑点が現れ、その後茶色に変色します。罹患した葉は全部取り除いて廃棄しましょう。 ハダニ: 小さな虫で、葉の裏について油を吸い取り栄養分を奪います。ホースで水を勢いよくかけて吹き飛ばしましょう。広範囲についている場合は石鹸成分由来の殺虫殺菌剤を使用します。 イチジクモザイク病: ハダニによって引き起こされる感染病で葉に薄緑色の斑点が出ます。切り戻し剪定(勢いよく伸びている枝の下の方から出ている、若い枝のすぐうえで切って、枝の勢いを抑える方法)で対応しましょう。
植える時期と場
イチジクの木の休眠期に植えるのに最適ですが、気候によっても時期が異なります。暖かい地方では秋に、寒い地方では霜が降りなくなった春に植えます。 植えてしまえば簡単に育ちますが、そのためには日当たりがいい場所に植えること。 敷地内のどこに植えるかは戦略的に決めましょう。 「イチジクの木は地中海原産なので暑さを好みます」とダグラス。「涼しい気候なら南西の壁際が最適です。イチジクは地表面から地上1.5mくらいの間の大気層の気候、つまり微気候のつくりだす暖かさを生かして成長します」。 1日に6時間以上に日が当たらなくても育ちますが、実がなりにくくなることはあらかじめ知っておきましょう。 また生長には広いスペースが必要なので4.5mから7.5mほど間隔を開けて植えます。小柄な品種は1.8mから2.5m程度にしかなりませんが、ハーディシカゴなどの品種は9m程度にまで成長します。 また家の近い場所に植えないことも大切です。家の土台を傷つけてしまいます。