巨人・ティマ、フルプの“育成外国人”に期待の声 2人が"成功"すると感じる理由とは
巨人の育成選手であるフリアン・ティマ内野手(20歳・ドミニカ共和国出身)とマレク・フルプ外野手(25歳・チェコ出身)への評価が高い。近年は同球団の外国人選手が活躍するケースが目立つが、育成からも「当たり」が出るのではないかと期待が膨らんでいる。 【写真】「想像を絶する」とコーチも酷評 プロ野球史に残る“ザル守備”を見せた助っ人がこちら 今秋開催された「みやざきフェニックス・リーグ」ではクリーンアップを任されるなど、ティマとフルプがともに躍動。0から始まる育成契約3桁の背番号を背負った2人は持ち前の長打力を発揮して存在感を示した。ティマが打率.385(26打数10安打)、1本塁打、フルプは打率.318(22打数7安打)2本塁打という結果を残した。 「パワーやスピードといった身体能力の高さは日本人にないものがある。2人とも日本で成功したい思いが強く、野球に対する真剣な向き合い方も素晴らしい。アマチュア時代の実戦経験の少なさをカバーできれば、早い段階で支配下登録されるのではないか」(巨人関係者) ティマは2019年11月と2020年3月にドミニカ共和国で開催されたトライアウトで合格、2021年2月に育成契約を結んだ。身長193センチ、体重86キロの恵まれた体を生かした強打が魅力。2022年は三軍戦のみのプレーだったが、2023年に二軍で1試合に出場すると、今季は115試合に出場し、打率.251(359打数90安打)、15本塁打、53打点を記録した。 「自分のポイントで打てた時の打球の強さと飛距離はすごいが、簡単に空振りする時もある。経験を積んで配球などを覚えれば確実性も上がる。内野守備も身体能力に頼る雑な部分があるので技術向上という課題はある。しかし20歳と若く可能性に溢れており楽しみしかない」(巨人OB) 一方のフルプは2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場、「チェコの(アーロン・)ジャッジ」として注目を集めた。今季は米独立リーグ・レイクカントリーでプレー、シーズン終了後の9月25日に巨人と育成契約を結んだ。早速出場したフェニックス・リーグでは才能の片鱗を感じさせた。