国連総長警告「核の存在、狂気」 保有国に軍縮推進を要請
【ニューヨーク共同】国連が「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」と定める26日、ニューヨークの国連本部で核なき世界を目指す高官級会合が開かれた。グテレス事務総長は「1度の攻撃で都市と全ての住民を消し去る核兵器の存在自体が狂気だ」と警告し、核保有国に軍縮推進を要請した。 ロシアのプーチン大統領が25日に核抑止力の国家政策指針の改定案を公表し、核使用基準を引き下げるとして核の威嚇を強めたばかり。グテレス氏は「10年前よりも廃絶から遠ざかっていることも狂気だ」と嘆いた。 核保有国に核軍備の透明性を高め、軍縮義務を果たすように要求し、米ロには核軍縮交渉の再開を求めた。