岡崎慎司、ドイツ6部バサラ・マインツで指導者キャリアをスタート! 将来の目標は「日本代表監督としてW杯優勝」
シント=トロイデンの元日本代表FW岡崎慎司が、自身のセカンドキャリアについて語った。 今年2月に今季限りでの現役引退を発表した岡崎は、今月24日に引退会見を実施。同日には、7月1日からシント=トロイデンのアンバサダーに就任することも発表された。 「(シント=トロイデンは)ヨーロッパで拠点を持っている。ヨーロッパで戦うチャンスがあるということの重要さというのは、日本の皆さんには知っていただきたいなと思いますし、いかにあそこで競っていくかや競争していく難しさというのを次の世代につなげていくことは自分の役割だと思っています」 セカンドキャリアでの活動はこれに留まらず、岡崎はこれまでサッカー選手として戦ってきたように、引退後も「戦いの場が欲しい」と強調。「そうなってくると監督かなと思っています」と指導者の道に進むことを明かした。 そのスタートはすでに切っており、この会見の前にもイングランドで10日間ほど講習を受けてきたという。現在取得を目指しているのは“UEFA B”。「時間をかけてとるコースなのでまだ勉強しているという段階で、とれた、とれないはこれから。英語を勉強し直してというのをやっていること自体がすごく不思議なんですけど、その10日間でもすごく収穫はありました。やはり選手と指導者は考え方が違うし、特に僕は選手として感覚で生きてきた人間なのでそれを一から説明できるようにならなければいけなかったり、指導者というのはまた違うと思いますけど、それも面白いというか、ワクワクしています」と現在の状況を明かすと共に、今後の指導者キャリアに胸を躍らせた。 将来的には最高資格となる“UEFA Pro”を目指すことになるが、、そこへのビジョンについてはまだ考えていない模様。「まず時間がかかるものだろうと思っています。サッカー選手として感覚でやってきた人間がいきなり指導者になれるか、というとなれないと10日間でも思いました。そういう意味では5年、10年かかってもこの目標を持ちながらやっていきたいです」 そう語る岡崎は自身の立ち上げたドイツ6部のバサラ・マインツでの指揮を明言。「仲間に感謝ですけど、自分が10年間アカデミーを作った状態からここまで、バサラグループというのが全アカデミーあって、トップチームもあって、日本にも海外にもあるという選択肢がたくさんあるというのももちろんそうですし、自分が監督になりたいと思った時にそういった場があるというのは、他の人にはなかなかないものだと思います。チャレンジの場があるからサッカー選手をやめることを即決できた」と語った。 バサラ・マインツで指導者キャリアをスタートすることが決まった岡崎。その先には日本代表監督も視野に。「W杯優勝をプレイヤーとして達成できなかったので、監督として目指すのはそこだと思っています。監督としての挑戦はそこですね。日本代表の監督になりたい、W杯で優勝したいというのがメインの目標」と指導者としての夢を掲げた。 しかし、岡崎のセカンドキャリアの野望はそれだけではない。「話が違うかもしれないですけど」と続けて、「ヨーロッパの当たり前である環境や強さ、競争を実感する中で、日本サッカーが世界を目指していくというものが、W杯で優勝することが目標というよりは、もっとヨーロッパでも戦えるようなスタッフやメディア、そういったもっと戦える人が必要だと思うので、そういった人たちのきっかけになることもやっていきたいです」と選手や指導者以外の周囲の環境も含めたスケールアップの一手を担う意気込みを明かしている。