エイブラハム&モラタの2トップでミランに逆襲の予感? ライバルのインテルを撃破した新システムへの手応え
名将カペッロ氏も前線コンビを称賛
開幕から3試合連続で白星がなかったミランでは、早くも指揮官パウロ・フォンセカの立場が危ういものとなっていた。第4節ではヴェネツィアに勝利したが、これだけでクラブが納得するはずはない。 そして迎えた22日のセリエA第5節、ミランはインテルとのダービーマッチに挑んだ。絶対負けられない一戦でフォンセカはシステムに手を加え、今季初となるFWタミー・エイブラハムとFWアルバロ・モラタの同時先発に踏み切った。インテルに負けた場合は解任の可能性もあり得たが、フォンセカの賭けは見事に当たった。宿敵インテルを2-1で撃破し、一気にチームのムードが変わった印象がある。 伊『Gazzetta dello Sport』によると、ミランなどを指揮してきた名将ファビオ・カペッロ氏もエイブラハムとモラタの2トップを気に入ったとフォンセカのチョイスを称賛する。 「フォンセカは賛辞に値するよ。エイブラハムとモラタの組み合わせは私も好きだ。彼らはチームのために走り、スペースを空け、プレスをかけることの重要性を理解している。エイブラハムとモラタは今後もコンビを組むと確信している。2人のハードワーク、プリシッチとラインデルスの突破、フォファナの戦術的知性も気に入った。フォファナは常に適切な位置にいたよ。彼は重要な存在となるだろう」 インテル相手の勝利が自信に繋がるのは間違いない。ベンチにはFWノア・オカフォーも控えていて、センターフォワードのピースが豊富に揃っている点も今後が楽しみな理由だ。昨季までは左サイドのラファエル・レオン&テオ・エルナンデスに崩しの部分で依存しているところがあったが、エイブラハム&モラタの2トップは新たな武器となるかもしれない。
構成/ザ・ワールド編集部