15歳未満のエイジングコスメが規制対象に。スウェーデン&EUのスキンケア事情をレポート
「アポテック ヤータット」のCEOであるモニカ・マグヌッセン氏はAFP通信社の取材に対し、「スキンケア製品の大手流通業者として、また薬局の経営者として、私たちは責任を持ちたいと考えています」と述べた。 今後は、15歳以上、もしくは保護者の許可または医師の診断書を持つ顧客のみが、ソーシャルネットワーク上で人気のあるこれらのスキンケア製品を購入できるようになる。
家族や社会全体での議論に期待
「この制限によって、より多くの人々が立ち止まって考えるようになり、親同士や家族内、社会全体で、スキンケアの理想や基準について重要な会話が交わされるようになることを願っています」とマグヌッセン氏は語っている。
レチノールにも新たな規制が適応
パンデミック以降、スキンケア市場は空前の成長を遂げている。この成功が当局の監視を強めており、最近では抗シワ成分の代表格であるレチノールが、欧州連合(EU)の科学委員会による新たな規制の対象となった。 それは2026年以降、レチノールを0.3%以上含むクリームや美容液の市販が欧州で禁止されるというものだ。なお、ボディケア製品については0.05%が上限とされる。 これはビタミンAの過剰摂取を制限するための予防措置であり、大量に摂取すると皮膚障害や骨の弱体化を引き起こす可能性があることへの具体的な対策となっている。 アジア諸国、そして日本がこの問題に対してどのような施策を行うのか注視していきたいところだ。 Realization : Elisa Casson、Translation & Text : Nathalie Lima KONISHI