ラシュフォードはロッカールームの信頼を失ったのか
なにをやっているんだ!
怒りの鉄槌を振り下ろすか、呆れ果てて無視をするか。若手のリーダーであるべき男の醜態に、マンチェスター・ユナイテッドが不快感に覆われている。 マーカス・ラシュフォードである。
ナイトクラブで羽目を外した結果、体調を崩した。翌日のトレーニングを欠席するほどの重症だ。
酒を呑むなとはいわない。ガールフレンドと遊んだっていい。ドライブしたり、ライブに出かけたり、オフを満喫してリラックスする。フットボール一色の生活は味気ない。
だが、何事も度を過ぎればバッシングの対象になる。ましてラシュフォードは二度目の規律違反だ。昨シーズンはトレーニングに遅刻し、18節のウォルヴァーハンプトン・ワンダラーズ戦でラインアップから外されている。反省していないのだろうか。
度重なる遅刻が災いし、ジェイドン・サンチョはトップチームでトレーニングすることさえ許されなかった。ポール・ポグバは好ましくないタイプの連中と付き合い、プライベートが荒んだ。彼と近しかったジェシー・リンガードも同様だ。彼らはユナイテッドで居場所を失った。
こうした事例になぞらえると、ラシュフォードの立場も危うい。2月1日時点で5ゴールと極度の不振に陥り、レギュラーの座をアレハンドロ・ガルナチョに奪われようとしている。パスを受けると周囲の状況を無視。相手DFに囲まれても無為無策のシュートを狙い、ビッグチャンスを潰す。
しかも、守備の貢献度が悲しくなるほどに低い。プレスをかけてはいるものの、ジョギングを繰り返すだけだ。コースも限定しない無駄走りによって。ラスムス・ホイルンド、ブルーノ・フェルナンデス、ガルナチョの負担が大きくなる。
また、度重なる失態でロッカールームの信頼を失ったという。規律にうるさいエリク・テンハフ監督はもちろん、プロ意識の高いクリスティアン・エリクセンとリサンドロ・マルティネスが、ラシュフォードに対して不快感を露わにしたとの情報まで飛び交いはじめている。