ラシュフォードはロッカールームの信頼を失ったのか
「ファイナンシャル・フェアプレーを熟考し、冬の補強は見送った」
テンハフ監督は現有勢力で闘う覚悟を決めた。ユナイテッドの総得点28(2月1日現在)はリーグ13位タイのていたらくで、ラシュフォードの復活が今シーズンを大きく左右する。
しかし、精彩を欠いたままのストライカーを、どこまで辛抱すればいいのだろうか。いや、パフォーマンスを云々する以前に、みずからの健康管理を怠る者にチャンスを与えていいのだろうか。
「内部の問題だ。すでに解決している」
テンハフ監督はこう語るに留まった。
ラシュフォードには65万ポンド(約1憶2000万円)もの罰金が科されたといわれているが、クラブ側はより厳しい態度で対応するべきだ。悩める26歳のアタッカーが首脳陣に謝罪していたとしても、「よし、わかった。二度と繰り返すなよ」では、チーム内でしめしがつかない。
1ゴールを記録した22節のウォルヴァーハンプトン戦も徐々に試合から消え、73分にアントニーと交代……。ラシュフォードは、だれよりも結果が求められている。
文:粕谷秀樹
粕谷 秀樹