小池百合子都知事「つらくて話せない。胸がつまる思い」親交ある猪口邦子議員の自宅火災に
東京都の小池百合子知事は、東京都文京区にある自民党の猪口邦子参院議員の自宅マンションから出火し、現場から家族とみられる2人の遺体が発見されたことについて問われ「もう、つらくて話せないですね」と、言葉を失った。 【写真】火災があった猪口邦子参院議員の自宅マンション 11月29日の定例会見で問われ、口にした。 小池氏は自民党国会議員時代、2005年衆院選で初当選した猪口氏と佐藤ゆかり元衆院議員との共著で「東京WOMEN大作戦」という本を出版したこともある。「猪口さんは議員時代からの大親友の1人。一緒に本を出したり、一緒に女性参画のさまざまな方法を考えたりという仲間でございます」とした上で「夫である孝さんは政治学者として、いろいろな場面でもご一緒させていただいた。だいたい、いつもおふたりで、ご夫婦そろってご活動もされていた。子育ても工夫をしながらお育てになってこられたことをよく承知しております」と、猪口氏と夫で東大名誉教授の猪口孝さん(80)との関係性についても語った。 「それだけにですね、こういう形でご家族に不幸が突然襲い、ご自宅も、ということで、もう胸がつまる思い」と語った小池氏は、前日に「直接というのもなんだなと思って、議員会館にお電話をしてみたが、どなたもお出にならなかった」と、猪口氏の事務所に連絡を入れたものの応答がなかったことを明かした。 「でも、何と伝えようかと考え込むだけでも、とても心が痛い。ご冥福を心からお祈りをしたいと思います」と、沈痛な面持ちで語った。 火災現場で発見され、身元の確認が続いてきた死亡の2人について、警視庁は1日、孝さんと長女(33)と確認されたことを明らかにした。死因は焼死だった。火災が起きたのは11月27日。午後7時10分ごろ、出火の通報があり、6階建てマンションの6階部分、約150平方メートルが燃えた。出火当時、孝さんと長女が在宅しており、猪口氏と次女は外出していた。