日本とパラグアイ友好関係強化へ 岸田首相が3日に首脳会談で
【11日付パラグアイ・ビジネスニュース】 3日、日本の岸田文雄首相がパラグアイ共和国を訪問し、パラグアイのサンティアゴ・ペーニャ大統領と首脳会談を行った。最初の訪問先のひとつは政府宮殿で、大統領に迎えられた。 「岸田文雄首相、パラグアイへようこそ。私たちは、両国の利益のために、二国間関係を深めていく決意です」とペーニャ大統領は自身のソーシャルネットワークに書き込んだ。 岸田首相のパラグアイ訪問は、政治的、経済的、文化的なつながりを深める機会となり、その内容は多岐にわたる。岸田首相はパラグアイの大統領や政府関係者との会議を行い、教育、技術、経済の分野での協力を進めるための複数の協定に署名した。 また、首相は日系コミュニティとの会合を持ち、文化的な交流と相互理解を促進するための対話を行った。 これらの活動は、両国間の絆を強化し、将来的な協力の基盤を固める重要なステップとなった。 ペーニャ大統領は、公式訪問の枠組みの中で、岸田首相に「特級大十字章」の国家功労勲章を授与した。大統領は、両国関係を新たなレベルに引き上げ、協力を深めたいとの意向を強調した。
パラグアイ・日本経済会議
ペーニャ大統領は、岸田首相とともにパラグアイ・日本経済会議に参加した。トヨトシビルで行われた活動の中でペーニャ大統領は、パラグアイは日本と新たな歴史の1ページを刻むという決意を表明した。また、パラグアイ産の肉を楽しんでもらいたいと語った。 岸田首相は日本企業によるパラグアイへの投資拡大を奨励した。特に注目されたのは、教育と技術の分野での協力強化であり、日本は若者の技術教育プログラムや研究開発の支援を通じて、パラグアイの持続可能な経済成長を支える意向を示した。 日本からの技術やノウハウの導入は、パラグアイの産業やインフラの向上につながると期待されている。また、環境問題に対する協力も、両国の連携を強化する重要な分野であり、気候変動の影響は世界的な課題となっており、パラグアイと日本が協力して持続可能な解決策を見つけることは、両国だけでなく地域全体にとっても大きな意義を持つことになる。 パラグアイの肉製品が日本市場に輸入されることの重要性が議論され、両国の貿易関係強化に向けた話し合いが行われた。 ペーニャ大統領は、我が国で生産され重要な市場に輸出されている肉がいかに美味しいかについて岸田首相に語った。また、我が国の強みである、米、ゴマ、トウモロコシの生産に加え、大豆などの商品市場を強調した。「岸田首相、本日パラグアイにご来訪いただき、多くの企業家の方々をお連れいただいたことは、大変喜ばしいことです。皆さんはパラグアイへの投資という形で、私たちのパートナーとして温かく歓迎いたします。この機会を通じて、パラグアイと日本は、真の友人、真のパートナーとして共に歩んでいくことができるでしょう」と結論づけた。 ペーニャ大統領は、「パラグアイは日本にとってかけがえのない友好国であると確信しています」と述べた。また、パラグアイを世界に溶け込ませたいと表明し、日本や中華民国(台湾)のような同盟国や友好国のおかげで、アジアの大市場への参入の第一歩を踏み出すことができると指摘した。