日本とパラグアイ友好関係強化へ 岸田首相が3日に首脳会談で
日系社会への感謝
岸田首相は、今年で88周年を迎えるパラグアイの日系社会への初訪問の際、日系社会との会談を行った。 この活動は温かい歓迎の中で行われ、日本の政府関係者は両国の間に存在する友好関係に感謝の意を表した。「パラグアイの日系コミュニティは、政治、商業、技術など幅広い分野での活躍で際立っています。女性や若者の目覚ましい活躍は特筆に値します。ここで活躍する皆さんは私たちにとって大変貴重な存在であり、日本政府は皆さんの活動を強力に支援していきます」とコメントした。 首相は、研修プログラムの実施、ボランティアの派遣、日本語教育などの活動を続けていくと述べた。これに関して、南米とカリブ海地域のコミュニティのための新しい交流プログラムを立ち上げることを決定し、その結果、今後3年間で約1千人の交流を達成するとコメントした。 パラグアイ日本・日系人会連合会の堀田副会長は、岸田首相を温かく歓迎し、首相のパラグアイにおける重要性を強調するとともに、日本からの移民が今日に至るまで生産システムの発展に努めていることを語った。「日本人移民の第一世代は、パラグアイで果物や野菜を生産する原動力となり、現地の食生活を豊かにし、生活の質の向上に貢献しました」と同氏は説明した。また、輸入穀物であった大豆の栽培を取り入れることで、パラグアイは自給自足を達成し、現在では大豆の世界第4位の輸出国となったと指摘した。 また、「こうしたパラグアイ社会への貢献は、在パラグアイ日本国大使館や国際協力機構(JICA)を通じた母国からの継続的な支援のおかげである」と感謝の意を述べた。 両国の国際交流の基本である、日々の努力による労働や農業発展への貢献といった価値を新しい世代に伝えることで、魅力的な存在であり続けるための活動を今後も創造していくことを強調した。
記者団への声明
岸田首相は、アスンシオンでのペーニャ大統領との会談の最後に記者団に発表した声明の中で、「複雑な」国際危機の中で、パラグアイとの関係は「ますます重要になっている」と語った。 パラグアイ政府の本拠地であるロペス宮殿の関係者は、「今年はラテンアメリカとカリブ海の年だ」と付け加えた。この意味で、同氏は、来年11月にリマで開催されるアジア太平洋経済協力フォーラム(APEC)と、ブラジルが議長国となるG20サミットがこの地域で開催されることを強調した。 岸田首相は、国際社会でますます重要な役割を担う地域との協力強化に関心を表明した。友好関係をさらに強化し、両国が共に発展する未来を築いていくことが重要である。