錦織圭、今季12大会目で初めての4強入り。世界196位とのフルセットマッチを制す[スロバキア・オープン]【テニス】
錦織圭、1年5ヵ月ぶりにチャレンジャー4強入り
現地11月1日、ATPチャレンジャーツアー「スロバキア・オープン」(スロバキア・ブラチスラバ/チャレンジャー125)シングルス準々決勝が行われ、錦織圭(ユニクロ/世界ランク140位)は、コンスタン・レスティエンヌ(フランス/同196位)を6-3、5-7、6-2で下して、今季12大会目にして初めてベスト4に進んだ。 【動画】錦織圭の華麗なドロップショットに相手も拍手 34歳の錦織は、9月に開催されたジャパン・オープンに6年ぶりの出場を果たすと、ベスト8入り。その後、ATPマスターズ1000上海では2回戦、ATP500ウィーンでは初戦で姿を消したものの、トップ20とも競る内容を見せた。 1ヵ月ぶりのチャレンジャー大会出場となった今大会。1回戦では今季ツアータイトルを手にしている第3シードのマートン・フチョビッチ(ハンガリー/同88位)に6-2、1-6、6-1で、2回戦ではルーカス・クライン(スロバキア/同146位)を6-3、6-7(3)、6-1と、2試合連続のフルセットマッチを制して、8強入りを果たした。 この日は自己最高世界48位のレスティエンヌと初対戦。2日連続の試合となった錦織は、第1セットの最初のリターンゲームでブレークに成功して、幸先の良い立ち上がりを見せる。 直後のゲームではミスが重なって追いつかれたものの、ラリー戦では錦織の方が上手。精度の高いショットでレスティエンヌにミスをさせる。その後、互いに1度ずつブレークして迎えた第8ゲームで錦織がチャンスを握ると、最後は角度をつけたバックハンドのウィナーを放ってブレーク。粘るレスティエンヌを振り切って、6-3で第1セットを奪った。 1、2回戦では第2セットを失っている錦織。第1セットでの調子を維持したいところだったが、第2セットではレスティエンヌの粘りと強気のプレーもあり、錦織は我慢の展開となる。サービスキープが続く中、レスティエンヌに攻め抜かれて第8ゲームでブレークを許して3-5に。それでも守りに入るのではなく、攻めに転じた錦織がすぐさまブレークバックする。力のあるショットが復活し、そのままタイブレークにもつれるかと思われたが、第12ゲームでレスティエンヌの攻撃に押されて痛恨のブレーク。5-7で第2セットを失った。 3試合連続でのフルセットマッチとなった錦織は、最終セット開始から鋭いショットでポイントを先行。第1ゲームでブレークに成功する。直後のゲームではワンチャンスを生かされて追いつかれたが、第5ゲームでは相手のミスもあり、0-40のチャンスを生かして再びリード。第7ゲームも破って、5ゲーム連取で試合を決めた。 錦織の準決勝進出は、今季12大会目にして初めて。左股関節、右足首痛からの復帰戦で優勝を飾った昨年6月のプエルトリコ・パルマスデルマールでのチャレンジャー大会以来、1年5ヵ月ぶりとなった。 準決勝では、第1シードのロマン・サフィウリン(同59位)と対戦。サフィウリンは、準々決勝で元世界14位のアスラン・カラツェフ(同313位)を6-3、6-2で下して、ベスト4入りしている。
Tennis Classic 編集部