頭痛、肩こり、めまいを招く「クーラー病」の対策に!家の中でできる汗かきエクサ「ダウンドッグ腹筋」
一日中クーラーの効いた部屋にいると、手足の冷えが気になったり、運動不足で体がだるくなってしまいますよね。涼しい部屋の中で手軽に汗がかける、全身運動を紹介します。 ◆写真で詳しいやり方を見る→「クーラー病」の対策に!家の中でできる汗かきエクサ「ダウンドッグ腹筋」 ■クーラー病とは クーラーで冷えた室内は、屋外との寒暖差が大きい状況。寒暖差が激しい環境を行き来していると、体温をコントロールする自律神経が乱れやすくなります。そこで起きる不快な症状を俗にクーラー病と呼んでいます。 ■■クーラー病の主な症状 頭痛 肩こり 鼻炎 喉の痛み 腹痛 めまい 筋肉痛 など 十分な栄養と睡眠がとれ、日頃から適度に運動をしている人は、自律神経のバランスが整っているため、クーラー病になりにくいと言われています。クーラー病の発症を防ぐには、普段の生活環境や日々の体調を整えることから始めましょう。 ■■女性はクーラー病になりやすい? クーラー病の発症について、男性よりも女性のほうが発症しやすいとされます。理由は、男性に比べて女性のほうが筋肉量が少ないからです。本来筋肉には熱産生という役割があり、そのおかげで私たちは体温を一定に保つことができています。要は筋肉量の多い人は体温が高くて冷えに強いですが、筋肉量の少ない人は体温が低くて冷えに弱いということ。筋肉量が少ない女性は、体調が外気温に左右されやすいことになります。 その他にも女性ホルモンの分泌量の変動が自律神経に影響を与えるため、たとえば生理周期などホルモンの変化がある女性のほうがクーラー病にかかることが多くなるとも言われています。 ■「ダウンドッグ腹筋」で手軽に全身運動 実際問題、夏場にクーラーを使わずに生活するのは困難です。そこで冷えた室内にいても良い汗をかけるように運動をしてみましょう。紹介するのは、短時間で全身を動かせるエクササイズ。体の中でも面積の大きい筋肉をしっかり使っていくため、全身がすぐに温まります。上半身筋肉を意識しながら、無理なく動いてみてください。 【基本姿勢】 肩の真下に手首、股関節の真下に膝がくるようにして四つ這いになる。つま先は立てる。 (1) 両膝を地面から上げて、お尻を天井に高く突き出す。この時、かかとが浮いていても両膝が曲がっていても構わない。両脇の下あたりから、腰周りにかけて、上半身全体の伸びを感じながら呼吸を続ける。 (2) 息を吐くタイミングに合わせて両膝を曲げながら下ろしていき、地面に着く寸前で止めて少しキープする。 (3) どちらの動きも腰が反れたり、背中が丸くなりすぎないように意識して15~20回ほど繰り返す。 運動中は呼吸が止まらないように気を付けましょう。両手首に体重がかかるため、運動前に手首のストレッチを入念にしておくのがおすすめです。 ライター/宇都宮明香(ヨガ講師)
宇都宮明香