清春とBorisの共闘、インディペンデントの精神、誇り高く生きる「美学」を語る
「黒夢が一番古くて、SADSがあって、ソロ、そして最前線」
―2人の美学に刺激される人がもっと増えてほしいと思いますし、それこそBorisと清春の2マンに来て、音楽を通して何かを感じ取ってほしいなと思っています。11月末からの2マンツアー「HEAVY ROCK BREAKFAST JAPAN TOUR 2024」に向けて最後に一言いただけますか? 清春:僕は30周年のツアー中で、Borisはアメリカツアーから帰ってきたくらい? Atsuo:9月の終わりから11月の頭までアメリカツアーで、帰った後なので、たぶんバキバキになってると思います。 清春:スペシャルなアート作品を一緒に作ったりもしたいなっていう話もしてますし、形態にとらわれず自由にやろうと思ってます。 Atsuo:この2組が組んだらニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズに負けないものができますよ。清春さんとコラボレーションするのはすごくスリリングだし、自分たちの活動もビビッドになるので、またあの時間を持てるのは本当楽しみですね。清春さん中心に、周りが色めき立つんですよ、さらにお客さんも巻き込んでいきますし。 清春:僕はこの30周年ツアーの中に、Borisとのカップリングを入れられてよかったなと思ってるんです。ライブのMCやメディアのインタビューの時に、よくSADSとか黒夢のことを聞かれるんですけど、別にそこはわかってるからもういいんですよ。Borisとの2マンも30周年の枠じゃなくて別枠にもできたけど、あえてBorisとのツアーを入れているのは、これが今の僕の活動の最前線のひとつだからです。黒夢が一番古くて、SADSがあって、ソロ、そして最前線。 Atsuo:現在進行形の、最前線の中にラインナップとして入れてもらえるのは、本当に光栄です。 清春:黒夢もSADSも、僕という人間の温故知新なのでそれはそれで思い出の形としてはいいんですけど、なんでみんな今を生きてるのに、古きを見て新しきを見ないのかってずっと思ってます。なぜ今古いものが再生されているのかというと、今を生きてる人間がいるから。その今を見ないで、過去ばかり見ている人が多いっていうのも、またひとつのジレンマなんですけどね。そう考えると、スポーツっていいなって思いますよ。記録を作れば、最新の自分が注目を浴びられる。これがなぜ音楽にはないのかなっていつも思いますね。 Atsuo:音楽は答えがない世界ですからね。 清春:ないよね。だから、ある意味スポーツが羨ましい。音楽でも何か明確に評価される値があれば、Borisにとっても、僕にとってもいいのになって思う。 Atsuo:僕がどれだけすごいって言っても伝わらないですからね。すごいとしか言えない(笑)。 清春:僕も、Borisはすごいって言って終わり。なかなか伝わりづらいんです。本当に優れている人が世に出ないのは間違ってます。 清春×Boris 『HEAVY ROCK BREAKFAST』 JAPAN TOUR 2024 11/30(土) SUPERNOVA KAWASAKI OPEN 18:00/START 18:30 12/01(日) SUPERNOVA KAWASAKI OPEN 17:00/START 17:30 12/04(水) 梅田Shangri-La OPEN 18:00/START 18:30
Joe Yokomizo