103万円の壁「どこまで上げられるか 自公や財務省との戦いに」政局のキーパーソン 国民民主党・榛葉賀津也幹事長に聞く
<滝澤キャスター> 週末に行ったJNN世論調査の政党支持率では、国民民主党は9.1%、前回の1.5%に比べて、大幅にアップしています。立憲民主党と比較しても、上昇率の高さがわかると思うんですが、この追い風をどう感じていますか。 <榛葉幹事長> 今までどんなに頑張っても、立憲民主党のみならず、日本維新の会や公明党、共産党を抜くことができなかったんですけれども、今回、公明党、日本維新の会、共産党を抜いて9.1%。立憲民主党が衆議院はいま150人ですから、国民民主党は大きくなったといっても28人。にもかかわらず、立憲民主党が12%で、国民民主党が9.1%というのは、相当期待されているので、政策実現をすることによって国民民主党の支持率を高めたいからではなくて、政策実現をして、県民・国民の皆さんにやはり政治は国民が動かせるんだという実感を共有してほしいと思います。 <LIVEしずおか 井手春希キャスター> 「選挙から1週間が経ちました。政局の中心はいま、国民民主党という状況ですが、これまでと変わった点などありますか」 <榛葉幹事長> 自民党・公明党で過半数ないわけですから、どこかの野党が協力をしないと1本も法律は通らない。予算も通らない、人事も通らない。そこでやはり我々がずっと結党以来、4年間訴えてきた「対決より解決」だと。反対するけども、反対する際には必ず対案を出す。いいものはいい、ダメなものはダメ。この姿勢が我々はずっとやってまいりましたから、当然少数与党からすると、何でも反対の野党ではなくて、対決に解決の政党とまず交渉したいというのは普通だと思います。 ■「103万円の壁」今までスポットライトを当ててこなかった <滝澤キャスター> 追い風が吹いている中ですが、続いては国民民主党が訴えている政策についてです。やはり、いま最も注目されているのが、「年収の壁の引き上げ」についてです。玉木代表は今回、「絶対にやりたい」という話をしています。具体的に見てみますと、基礎控除などを拡大し、年収103万円の壁を178万円まで引き上げたいということでした。 これによって、さまざまな世帯に恩恵があります。玉木代表のSNSの発信なんですが、例えば、年収200万円の世帯では、減税効果が8.6万円。800万円の世帯では22.8万円という試算を出しています。静岡市内で働く人に話を聞くと、実現への期待の声が聞かれました。