【50代白髪調査隊がゆく! 白髪の悩みQ&A】「もう年だから…」とブルーにならず、白髪を楽しむ!「白髪」だからこそ楽しめる髪色とは? 若い頃のような明るいファッションカラー? グレーヘアに挑戦?
アリミノ 田中:そのほか、根元は白髪染めでしっかりと染めて、それ以外の部分は好みのカラーに染める、というようなテクニックもあります。自然なグラデーションになるよう仕上げてくれます。 セトッチ:それはうれしいですね。 確かに、白髪を「隠す」ことだけを考えるよりも「生かす」という方法があるのはうれしいですね。 アリミノ 田中:どんどん美容師さんに相談してみてください。 セトッチ:そういえば、20代、30代のとき「きれいなストレートの黒髪ロングヘア」がトレードマークだった女優さんが、今、ベリーショートで、きれいなミルクティーカラーに染めていて、素敵だなと思いました。 お若い頃のキリッとした雰囲気とはまた違った、ふんわりと優しい雰囲気だなと。ぜひトライしてみたいです。 そのほかに、明るい色を楽しみたい場合に、美容室ならではのテクニックはありますでしょうか? イーラルの大原さん、いかがでしょうか?
イーラル 大原:一時的に黒い色に染めたいけれど、その後はまた明るいカラーに戻したいというようなときに使うもので、複数の染料を組み合わせることで、黒に近い色に仕上げる技術もあります。 セトッチ:染料を組み合わせて黒っぽい色? どういうことでしょうか? イーラル 大原:絵具で絵を描くときのことを思い出してみてください。赤や緑など、いろいろな色を混ぜると、最終的に黒に近い色になってきますよね。それと同じ原理で、複数の染料を組み合わせることで、黒に見せていきます。 一次的にでも黒く染めたいからといって、黒染めのような濃い色に染めてしまうと、次に明るい色に戻そうとしても、濃い色が抜けず、目指す色に仕上がりにならないことがあると思います。そういうときに、活用できる技術です。 セトッチ:あぁ、学生の頃習った、色をどんどん重ねていくと黒に近づいていく、というやつですね。 イーラル 大原:そうですね。こういった技術には、毛髪内部に残留しにくい彩度の高い染料(明るい色)を使用します。髪に色が染まるメカニズムは、ヘアカラー剤に含まれる酸化染料同士が、手を取り合うような形で毛髪内で巨大化する、「重合」という現象が起こることで色として見えるようになります。 ブラウンなどの彩度の低い染料(濃い色)はこの重合の度合いが高く、大きい塊をつくるイメージで分子量が大きくなっています。そうなることで、キューティクルの隙間から外部へ染料が流出しにくく、色が抜けにくい色です。 一方、ピンクなどの彩度の高い染料は重合度が低く、分子量が小さいため、毛髪内部に残留しにくく、逆に言えば、髪色をチェンジしやすいということになります。頻繁にカラーチェンジしたい方は、このような技術によって黒に近い色で染めていくのもおすすめです。 セトッチ:黒髪も明るい色も思いのままに楽しめるのはいいですね。今の40代、50代の女性は、若い頃から髪の毛を明るい色に染め、髪色を自由に楽しんだ世代なので、少し上の世代の「黒髪に対するこだわり」よりも、髪色を楽しみたいという気持ちが強いのかもしれませんね。
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