鍼灸・整体のプロに聞く、健康のために今すぐできる5つのこと
長く続いている健康ブームのせいか、世の中にはものすごい数の健康法が出回っています。もしも、それらを全部実践するとしたら、それだけで人生が終わってしまうでしょう。 鍼灸・整体のプロに聞く、健康のために今すぐできる5つのこと 実は、仕事や生活を抱える多忙な身でも、ミニマムな労力で最大限の効果を得られる健康の秘訣はあるのです。 今回は、そんな秘訣と短時間でできる健康のためのハックについて著書多数、YouTubeでも人気の西住之江鍼灸整体院の院長 白井天道さんに聞きました。
1. 揚げ物を含め「悪い油」は極力避ける
──健康を保つ基本のキとも言える食生活についてどの点に留意すればいいでしょうか? 月並みかもしれませんが、大原則は、暴飲暴食を避けて腹八分目に抑えることです。 食べ物については、揚げ物はなるべく避けましょう。さらに、たんぱく質が足りていない人が多いので、意識して摂るようにしてください。居酒屋で人気の鶏の唐揚げは、高温で油を加熱することで酸化したり、トランス脂肪酸が発生して、実は体にはよくないのですね。好物であっても、たまに食べるにとどめておきましょう。 ただし、鶏肉自体はたんぱく質が豊富なおすすめ食材です。焼く、蒸す、ゆでる調理法で食べるのがいいでしょう。 また、ヘルシーなイメージのサラダについても注意が必要とのこと。 ドレッシングには品質の悪い油が使われていることがあり、注意が必要です。エクストラバージンのオリーブオイルと塩で食べるといった、シンプルな自家製ドレッシングにするなど工夫しましょう。 オイルについて一番のおすすめは、MCTオイルです。体内でエネルギーに変わりやすいメリットがあり、ドレッシングとしてはもちろん、スープの中に入れるなど積極的にとるようにしてください。
2. お茶やコーヒーは水分摂取量にカウントしない
──水分摂取についてもアドバイスがあればぜひ教えてください。 水分は、お茶やジュースでなくなるべく水を積極的に摂取するよう心がけるようにしましょう。年齢や体格によって多少上下しますが、午前中に500mlの水を飲む、そして午後も500mlの水を飲むように。一度に500mlを飲むのではなくて、少しずつ飲むことをおすすめします。 水は、水道水でかまいませんが、最近話題になっているPFAS(炭素とフッ素の原子を持つ化学物質)が気になるのであれば、市販のミネラルウォーターがベストです。 摂取量の目安として、味噌汁やスープといった食事以外の水分摂取で、1日1000ml必要です。人体の半分以上は水分でできていますが、水を十分補給していない方が非常に多いので注意が必要。 「お茶やコーヒーを1日に何杯も飲んでいるから大丈夫」という方がいますが、利尿作用のあるカフェインが入っているため、水分とカウントしないほうがいいでしょう。ちなみに、純粋な炭酸水は、水にカウントして問題ありません。