26日に横浜ロイヤルパークホテルでトークショーを行った（左から）ラグビー元日本代表FW伊藤剛臣氏と元日本代表バックス大西将太郎氏

　◇ラグビーリポビタンDチャレンジカップ2024　日本19―64ニュージーランド（2024年10月26日　神奈川・日産スタジアム） 　世界ランキング14位の日本は同3位のニュージーランドに19―64で敗れた。日本代表FWとして通算62キャップを誇り、W杯には99年、03年と2大会連続で出場した伊藤剛臣氏（53）が現地で試合を観戦。6万人超の観客が詰めかけた一戦で、日本のラグビーファンが見せた応援姿勢に心を強く打たれたという。 　「日本のラグビーファンの皆さまは本当に温かい声援を下さる。私もスタンドで見ていましたが、ミスや失敗をしてもヤジがほとんどありませんでした。どれだけ点差が開いても、途中で退席する方もほとんど見当たらなかった。日本のラグビーは、あらためてファンの皆さまの声援に支えられているんだなと強く感じました」 　この日の試合前には元日本代表バックスの大西将太郎氏（45）とともにトークショーに参加。軽妙なトークで集まった観客を沸かせた。 　試合は先制トライを奪いながら、終わってみれば10トライを奪われる完敗だった。ただ、早大2年生で20歳のFB矢崎由高が快足を飛ばしてゴール前に迫るなど、若い力の台頭も目立った。伊藤氏は「たとえ点差が大きく離れていても、いいプレーをした選手への拍手を惜しまない。日本のファンの方は試合が終わる最後まで温かかった。ポジティブな声も多く、愛のある応援は選手たちにとって今後も大きな力になるはずです」と元代表戦士としてファンの声援に感謝していた。