役職停止中でも「スポークスマンの一人」として「発信を強化」 立候補打診は「会った人に息を吐くように」【玉木雄一郎氏インタビュー】
出馬の打診は「手当たり次第に」「会った人に息を吐くように」
―― 週刊文春に、問題になった人に声をかけた、という記事が出ていました(11月26日「玉木雄一郎代表(55)の不倫相手・小泉みゆき(39)は国民民主党の候補者だった!」)。相当幅広く声をかけている、ということですか。 玉木: この前は、ハイヒールリンゴさんに声かけたんだけど駄目でした。あと王林ちゃんにも声かけて駄目だったなあ。 ―― 相当カジュアルなスタイルで声をかけているということですね......?? 玉木: 手当たり次第にかけています。会った人に息を吐くように声をかけてます(笑)。そうじゃないとなかなか候補者見つからなくて......。会うたびにね、(参院選に出られる)30歳超えていたら、とにかく声かけて......、王林ちゃんは30未満でしたけど。 ―― 文春が報じた件については、お相手の人は出馬の意思がなかったので選考プロセスに乗らなかった、と定例会見で反論していました。 玉木: 乗らなかったですね。真面目に選考過程に行く人もいますが、リンゴさんも王林ちゃんも乗っていません。 ―― そこで、もし本人にやる気があって、うまく党内のプロセスに乗ったとすれば......。 玉木: あとは、今まではなかなかうちから出てくれる人も少なかったので、いろいろな方が来ましたが、ある程度支持率も上がってきて、実際通るようになってきたので、やはり我々が厳選しておかないと......変に通っちゃっても困りますからね。 ―― 安倍政権では、多数当選した世代が問題を起こして「魔の何回生」という言われ方もしました。この点は選考の時にも気を付けるということですね。 玉木: いわゆる身体検査もやらなきゃいけないし、本人の能力といったものも、これまで以上に厳しく見極めていかないといけないと思っています。 ―― 野党間の選挙協力、候補者調整についてはどう考えますか。 玉木: 先日、橋下徹さんが「国民民主も維新主張の予備選について真摯な態度を示すべき」と(Xで)言っていましたが、ちょっと誤解があります。予備選は基本的に1人区でやるものですが、うちは1人区にはほとんど出せないので、そもそも調整の対象になりません。我々くらいの野党第3党は、結局複数区と全国比例が勝負の中心になるわけです。そうなると、自公とも戦いつつ、他の野党とも差別化しながら勝ち残っていかないといけない。なので、調整するインセンティブがそもそもありません。1人区は、今は長崎に1人立てているだけで、基本的には立憲さんと維新さんの話になると思います。 玉木雄一郎さん プロフィール たまき・ゆういちろう 国民民主党衆院議員。1969年香川県生まれ。東大法学部卒。93年旧大蔵省入省。2009年の衆院選で香川2区から初当選し、現在6期目。旧民進党幹事長代理、旧国民民主党共同代表を経て18年9月から同代表。20年9月に分党を経て新国民民主党設立、代表に就任。