46歳で大チャレンジ、保育士に転身も「体力キツい」 会社勤めに戻り、50歳で正社員になるまで #令和の親
妻には恩返し真っただ中
佐々木さん:妻には感謝の気持ちでいっぱいです。子どもが生まれた時、出産は本当に尊く大変なことで、そんなことを担ってもらっていることに心から感謝したんです。妊娠、出産の際はしてあげられることがあまりなかったので、子どもが生まれてからはがんばらないと、と思いました。 社内表彰をされる日の朝、机の上に妻から「おめでとう」とメッセージが置いてあったんです。そういえば、正社員になった日も、すごく喜んでくれましたね。 普通とはちょっと違うキャリアを歩んできた私ですが、妻は何も言わずにいてくれました。「子どももいるのに、今後の生活はどうするの?」と詰め寄ってくることはありませんでした。妻は日々の細かなことには小言も多いんですが、人生のピンチには優しいんです。見守ってくれるからこそ、余計にがんばらなくてはと思えたんだと思います。 正社員になってはや1年と10か月。怒涛の日々を経て、ようやく家族で楽しんでいけるフェーズに入ってきたのを実感しつつあります。だからこそ、妻への恩返しをもっとしていきたいですね。
子育てのつらさは一人で抱え込まないで
佐々木さん:育児と仕事の板挟みでつらい思いを抱えているかたも少なくないと思います。子育てで悩んでいる時は、本当に暗闇の中にいるような気分になります。よく「その状況を楽しんで」といったアドバイスもあるかと思いますが、大変さの真っただ中にいる時って、そうもいかないですよね。 だからこそ、一人で抱え込みすぎず相談できる人や場を持っていただきたいなと思います。それって、リアルな関係性の人じゃなくてもいいんです。SNSなどを探せば、同じ経験を乗り越えた先輩や、似たような状況に置かれた人がいるはず。私も子どものアレルギーに悩んでいた時、SNSやYouTubeの発信を見て学んだり、心が軽くなったりしました。コメントをしてみてもいいし、それも難しければ勝手に共感して同士だと勇気付けられるだけでもいいのではないでしょうか。 最後に一つ。子どもの成長って本当に早いので、動画を撮っておくことをおすすめします!うちもよく妻と「1日だけでいいから、赤ちゃんのころの子どもが戻ってこないかな」なんて話していますが(笑)、そんな時動画は役に立ちますよ。
まとめ&実践TIPS
「真面目に、噓をつかずに生きたほうが人生は楽しい、と思っています」と取材終わりに締めくくった佐々木さん。人生は何が起こるかわからないもの。だからこそ、その時に置かれた状況を前向きに受け入れ、真摯にプラス1%の努力を続けることが道を切り開くのかもしれません。佐々木さんの歩みそのものが「真面目に生きたほうが人生は楽しい」との自らの言葉を体現しているようですね。 ※この記事は、ベネッセ教育情報とYahoo!ニュースの共同連携企画です。